2008年11月7日金曜日

日経平均の行方

今日も日経平均は大幅に下げてしまいました。
前日比−622円で、再度8,000円台です。
バブル後最安値で6,000円台を付けてから、景気対策の発表などによって株価が若干持ち直していましたが、やはりそんなに甘くないという事でしょうか。
10,000円の壁は厚そうです。



まあしかし、よく考えればあたりまえかなと思います。
世界的な景気対策や金融機関の救済で一時的には株価は持ち直すかなとは思いますが、長期的に見て明るい材料はありません。
問題の根本は世界一の消費国であったアメリカの崩壊ですので、アメリカが回復するか、アメリカを代替するような新たな消費者が現れない限り景気が本格的に回復する事はないのではないでしょうか。中国やインドなどではまだまだ役者不足です。



日本の景気対策も、一時的な上に将来の大増税を前提にしたような話ですので、とてもではないですが、景気が高揚するイメージは持てません。
下手したらほとんど全てが貯蓄に回ってしまうのではないかと思います。



というわけで、株価は中期的にはまだまだ下がると思っています。
世界大恐慌の時には、株価がピークの10分の1になったという話もありますし、今回のサブプライム問題は100年に一度の規模だとも言われていますので、バブル時の39000円をベースとすると、株価3000円台もあり得るのではないでしょうか。



ただ、日本の国際優良企業は体力もありますし、世界全体で景気回復が進んだときにはいち早く株価も回復する物と思いますので、長期的にはそういう銘柄を今ちょっとずつ買い増していくというやり方は良いアイデアなのではないかと思います。