2007年9月27日木曜日

インドア系ゲームのすゝめ

といっても、ゲーム理論の話ではありません。
私は経済学部ですし、ジョン・ナッシュの人生を描いた映画「ビューティフル・マインド」も好きな映画の一つですが、ゲーム理論の事は全く分かりません。


というわけでここでは一般的なゲームの事を指しています。


テレビゲーム、カードゲーム、ゲームセンター、麻雀などいわゆるインドア系のものは、世間の良識派のママ達から目の敵にされています。下手をしたらインドア系のゲーム達は犯罪の原因にされたりして、まるで中世の魔女狩りのように世間から迫害を受けています。
一方で、野球やサッカーなどのアウトドア系のゲーム達は概ね世間から肯定的な評価を受けているようで、ゲーム界においても格差社会が進んでいるなと実感しています。
確かに、インドア派重鎮を自負している私(ちなみに子供が生まれた日にPS3のためにビックカメラ有楽町店に並んでいたCTO石井をして、自分の周りで自分より凄いテレビゲーマは後にも先にも私だけだろうという評価を受けています)ですら、サッカーが非常にうまい人を見るとかっこいいですが、DDRポップンミュージックが異常にうまい人を見るとなんとなく引いてしまいます。結構体を動かすという意味では同じだと思うのですが・・・。


私とインドア系ゲームとの関係を話せば長くなるのですが、初めての出会いは小学校1年生の時に遡ります。当時、任天堂のファミリーコンピュータ(通称「ファミコン」)との出会いが、その後25年近く続く(そして今でも続いている)ゲーム人生の始まりでした。


その後も順調にゲーム界でのエリートコースを歩み続けました。


小学生でゲーセンに入り浸る、中学生でスト2の地元チャンプの称号を欲しいままにする、大学生の時には幅広い分野(インドア系ゲーム界においてですが)に進出・活躍し、ミスタードリラーで全国6位になる、ウルティマオンラインをやりすぎて電話代が月5万円を超える、コントローラを持ちながら寝る、ペルソナ2のリサ・シルバーマン(通称「ぎんこ」)に入れ込みすぎてエンディングで号泣する、60時間超かかるRPGを発売日から5日目でクリアし最短クリア記録にランキングされる、1週間で5日間徹麻(徹夜で麻雀をすること。「てつまん」と読む)する等、数え上げたらきりがないくらいの偉業を成し遂げ、武勇伝を残しました。
石井は、私とカナダのホテルでDSミスタードリラーの対戦した際に、圧倒的な力の差を前にしてひたすら笑い続けていました。余りにも偉大なものを目にすると、どうやら人間は笑いが止まらないようです。


ちなみに現在我が家ではPS3、PS2(初期モデル+薄型モデル)、新型PSP、Wii、DSLite×2が存在し、どのハードでどんなゲームが出ても対応出来るようになっています。今は新型PSPのFF7クライシスコアが熱いですね。
オフィスでもメンバー全員のコミュニケーション向上を目的にPS3(石井の私物)とWii(私の私物)が常置されており、業務時間外のメンバー同士の交流に役立っています。


なお、私のワイフの名誉のために付け加えておきますが、彼女は全くインドア派ではありません。


海外では、子供がテレビゲームをやることについて色々な意見があるようで、テレビゲーム肯定派としてマーク・ブレンスキー著「テレビゲーム教育論」が話題になっているようです。私はまだ読んでいないのですが、自称インドア派重鎮としてはぜひ押さえておきたい一冊です。


aegifでも石井の子供も生まれましたし、結婚をしているメンバーも多いので、社内で子供にゲームをやらせるか否かというのが大きな論争を巻き起こしそうな雰囲気です。


人生を賭してインドア系ゲームと向き合ってきた私という被検体は、テレビゲームと教育を検証する上で、最高の素材かと思います。私を題材に、人間へのテレビゲームの影響について、次回のフジイメセンで明らかにしていきたいと思います。



2007年9月24日月曜日

70%の勝算

aegifという会社は、70%くらいの確率でうまくいくのではないかと思っています。
しかし、その先大成功するかどうかは、全く分かりません。



ここでいう「うまくいく」とは、少しは事業を通じて社会に貢献出来ている状態です。会社の製品・サービスが認知され、それなりの規模になり、あるいは必要であれば日本で上場するぐらいのレベルです。
大成功とは、事業を通じて社会に貢献できている状態です。会社の製品・サービスが世界を席巻し、日本を代表する会社として世界の大企業と互角に競争をするぐらいのレベルです。



なぜ70%かといわれると、全く根拠はありません。途中に多くの困難があって、そういうものを全て折りこんでも70%ぐらいの確率で最低限うまくいくと思っています。
強いて理由を挙げれば、バランスの良い初期メンバーが集まることが出来たこと、優秀な新メンバーがどんどん参加してくれていること、Alfrescoという可能性のある製品を見つけることが出来たこと、コンサルティングサービスという強みがあること、でしょうか。



あとは、私が前職のグループファイナンス子会社の代表取締役や投資先の監査役や顧問として会社経営というのを経験し、自分たちでも出来ると思ったこと。
内部統制強化の潮流やECM(enterprise content management)を専門的に取り扱っている「リアルコム」という会社が上場したりなど、ECMというジャンルが幅広く世間の脚光を浴びてきたこと。
また、aegifから情報発信をすることで世間の認知も少しずつ高まり、徐々にメディアに掲載され始めたこと。





こういうものが組み合わさったaegifのベクトルは「うまくいく」に繋がっている自信があります。現状では全く「大成功」に繋がっている自信はありませんが、「大成功」にも間接的に遠い先で繋がっているのではないかと信じています。



もちろん、基本的には小心者の私ですから、もしかしたら非常に甘々な感覚なのかもしれないという恐れはいつも持っています。



2007年9月15日土曜日

恐怖への対処

起業をしてからよく人から質問されることがあります。
それは、恐怖に関する質問です。



例えば、会社を0から設立するのは怖くないのか、人を雇うことは怖くないのか、といったことです。
前者の質問は給与所得者の方からよく質問され、後者の質問は独立されているが一人ないしそれぞれ独立された少人数のグループで仕事をされている方からされます。



正直に言えば、ありとあらゆる点から非常に怖いです。怖いのでいつもびくびく怯えています。私は本当に臆病なので、何をやるにしても慎重です。新しいことやるときは必ず最もいい場合と最悪な場合を考えます。最悪な場合にも致命傷にならないような方策や対応策を必ず考えています。それでも人生何があるか分からないので、本当にいつも怖いです。



会社が倒産すること、経済的に大きな損害を被ること、aegifで一緒に頑張っていこうと大きな人生の決断をしてくれたメンバー達を失望させてしまうこと、彼らのキャリアに傷をつけてしまうかもしれないこと、等怖いことを挙げたらきりがありません。



その結果、よく寝れない、朝早く目が覚めてしまう、しょっちゅう何かに追いかけられている夢をみる、胃が痛むなど、いつもプレッシャーを感じています。



しかし、そういう状況を全て踏まえたとしても、私は会社を設立し、メンバーを増やし、会社の規模を大きくしていく事を選択します。この選択は何があっても変わらないという自信があります。



それは何故か。



私にとって最も怖いことは、自分の「事業を通じて社会に貢献する」「世界中を大きく変えるような技術やサービスを生み出す」といった人生の目標が達成できなくなることだからです。
会社が失敗しても人生の目標は達成できるかもしれません。しかし、人生の目標に挑戦することをやめてしまったら人生の目標は達成できません。死ぬ前に、あの時挑戦していればと思って死んでいくのは私にとって他のどんなことよりも一番怖いことです。



以前サラリーマンとして企業に勤めていたときに、新卒の元気の良い女性に言われたことがあります。「藤井さんって本当に小心物だよね」って。新卒のその子にも伝わってしまう私の小心者っぷりは一生変わることはないのかなと、思います。



2007年9月3日月曜日

採用プロジェクト

今月、また新しいメンバー(中川宏介)が増えました。
大手監査法人勤務の公認会計士で、弊社取締役野口の紹介です。
コミュニケーション能力に優れており、気さくな人で、何よりも熱いです。
aegifの今後の貴重な戦力として会計コンサルティングの分野で頑張ってもらいたいと思います。



従来、人材の採用は個人的な紹介によって行ってきました。立ち上げてから間もないベンチャー企業で最も大切な事は、何よりも会社の文化だと思います。もし、採用した方が会社の文化と全く合わない場合には、当人にとっても居心地の悪い思いをするため不幸ですし、万が一会社の文化と衝突するような方の場合、それはお互いにとって致命的なダメージを負う事になります。



取締役4人だけで始めた時の、そもそも会社がやっていけるのか全く分からない状態から比べると今は格段に人も増えてきました。
また、会社としての体制も整ってきており、aegifの文化もそれなりに共有されてきました。まだ磐石といえるほどではありませんが、現状で既に今後の会社の規模拡大のために必要な人材を個人的な紹介で行うのは限界に来ている事も感じています。



今後も個人的な紹介による採用は続けていきますが、そろそろ一般公募による採用を始めようとしています。
現在、社内で採用プロジェクトを立ち上げて、ITコンサルタントを1人一般公募により採用しようとしています。詳細は後日公表いたしますが、aegifのビジョン、使命、価値観等を再度見直しながら、aegifで一緒に働いていただけるメンバーをお迎えする準備を進めています。
どうせ一緒に働くのであれば、aegifが欲しい人材というだけではなくて、aegifに参加したことでHappyになっていただける仲間であれば最高です。



実際に入社していただけるのは来年になると思いますが、今からどんな方に来ていただけるのか楽しみです。