2007年12月10日月曜日

小さな社会貢献

前回の「Room to Read TOKYO」で記載したとおり、弊社CFOとワイフを連れて先週の金曜日にイベントに行ってきました。

イベントは、主催者が外国人だということもあり、圧倒的に外国人が多かったように思います。そこは想定内とはいえ、入った瞬間にびびってしまいました。
外国人が日本語でしゃべっているのに、私はカタコトの英語風・・・。ありがちな日本人的風景が繰り広げられました。



イベントは、前で色々な人が挨拶をするという形式で、ジョン・ウッドの他にも新生銀行のCEO等が挨拶をしてました。
ジョン・ウッドの話は全て英語ですので、内容はほとんどわかりませんでしたが、「不都合な真実」に出てくるゴアのような雰囲気でした。
本に書いてある内容をプレゼンで説明しているようだと感じました。



プレゼンが終わった後、ジョン・ウッドと話をする機会がありましたので、本に「To aegif」というサインをしてもらいました。ここでも、ありがちな日本人的風景を演出しておきました。



その後、aegifとして支援を行うかどうかを検討し、ささやかですが支援を行うことに決定しました。



具体的には、経済的な理由で教育を受けられない女性に対する10年間の奨学金の寄付を行いました。支援はaegifから半分、取締役から半分です。




誰の奨学金に当てられるのかは分からないのだけれど、我々がいなければ教育を受けられなかった人が、長期的な教育を受けられると思うと本当に嬉しいです。
弊社CFO野口も嬉しそうでした。




会社を設立しないでいたら、今の段階で寄付等は出来なかっただろうから、社会に貢献しようと思ってaegifを設立したことは間違いじゃなかったと思いました。

改めてまだまだ小さなことだけど、設立二年目で具体的な社会貢献を始める事が出来たaegifという会社を誇りに思いますし、その会社を支えてくれた会社のメンバーに感謝しています。



本当にありがとう、と思います。



今はまだ、小さな社会貢献ですがこの小さな社会貢献を、いつか大きな社会貢献にしていきます。



来年以降も継続的に社会貢献活動を行っていきたいと思います。

最終的には、金額等のルールを決めたり、支援先の選定や支援後のモニタリングを専門に行う部署や委員会を社内に設置して仕組み化していきたいと思います。



2007年12月3日月曜日

Room to Read TOKYO

前回のフジイメセン「マザーハウス」で軽くご紹介した、ジョン・ウッド氏が12月5日から来日します。
今年のRoom to Read TOKYOの立ち上げのレセプションに参加するためのようです。



彼はRoom to Readという団体を運営しており、途上国へ学校や図書館を立てたり、途上国の女性に奨学金を提供したり、という慈善活動を行っています。



ウェブサイトに収支報告書があるのですが、ほぼ寄付だけで年間15億円程度の事業規模がある、大規模な慈善団体です。また、これだけの規模にも関わらず運営費を10%以下に抑えているという、非常に効率的な組織だともいえると思います。



それにしても、前回ご紹介してすぐに来日するとは本当に、最高のタイミングです。



これも何かの縁かと思い早速参加表明をしました。
来週、CFO野口と私とワイフの3人で参加してきます。



私は、こういうようなレセプションに参加をしたことがないので、一体何をやるんだろうと楽しみにしています。
また、多分英語中心のパーティになると思うのですが、英語が全く出来ない私に理解できるのだろうか、という不安もあります。ただ、野口は留学経験もあるし、ワイフも私よりはかなり英語ができるので、いざとなれば教えてもらおうかと思います。



いずれにせよ、Room to Readの活動について、自分達なりに評価を行います。その結果、我々が何かお手伝いをするべきことがあれば、積極的に応援していきたいと思います。



それにしても、レセプション会場は区内の某銀行内なのですが、慈善団体のレセプションを銀行で行うというのはさすがだなと感心しました。



次回のフジイメセンでは、実際にレセプションに参加し、その様子をお伝えできればと思います。また、aegifや私が個人的に応援するのであれば、その内容についてもあわせてお伝えします。



2007年11月20日火曜日

マザーハウス

先日、amazonでジョン・ウッド氏の「マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった」を購入しようとすると、amazonからリコメンドされた本があります。
それが、山口絵理子氏の「裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記」でした。amazonの思惑通り追加で購入してしまいました。



週末にジョン・ウッド氏の本と一緒に彼女の本やBlogなどを読み、その流れで入谷にあるマザーハウスの直営店にお邪魔してペンケースバックを購入しました。



彼女は現在「マザーハウス」という会社を経営しており、バングラデシュでジュート製のバックを製作し日本で販売を行っています。彼女がこの事業にいきついた詳しい経緯については、こちらを参照してください。

山口さんの本を読み、日本で私より若い女性がこのような事業を展開している事に衝撃を受けました。
彼女は25歳にも関わらず、既に社会貢献まで踏み込んで事業活動を行っています。それと比較して自分は30歳にもなって、口だけ社会貢献というだけで、全く社会貢献に踏み込めていません。
本当に社会貢献出来るのかなとか、実は自分でも気付いていないだけで最後まで口だけなんではないか、という不安も感じています。



私は以前、「経営理念」というBlogで書きましたが、ペイフォワードの映画のように社会貢献を永続的につなげる仕組みとして会社が使えるのではないかと思い、aegifを設立しました。



その時に、私が思いついた社会貢献の仕組は、
①社会貢献的なビジネスを行いつつ、②利益をきちんと出して継続させていく、という当たり前のことでした。
しかし、二つのことを同時に実現するのは難しく、どんな社会貢献的なビジネスが出来るのかも分かりませんでした。そのため、まずは利益をきちんと出して継続する会社にして、そこから社会貢献的なビジネスへと展開しようと考えていました。



比較対象とするのも失礼な話かもしれませんが、マザーハウスの取り組みは最初から二つの事を同時に実現しています。また、その事業の内容も非常にシンプルなものであるというのがスゴイと思います。



改めて思います。aegifはまだまだですね。
まだまだですが、諦めるわけにはいきません。近いうちに必ず何か納得できる事を行います。そのためにも、まずは最初の考えどおり、利益をきちんと出して継続させていくことを優先させなければなりません。実際に、障害にぶつかりながらもソロリソロリと進んでいます。



でも一方で、今、何か出来ることをやろうと考えています。
とりあえず社会貢献に対して頑張っている人を応援するところから始めようと思います。



2007年11月5日月曜日

ALWAYS 続・三丁目の夕日

ALWAYS 続・三丁目の夕日」が11月3日に公開されました。
私は、映画は家で見ることが多く、あまり映画館に行くことはないのですが、この映画は前作を見て気に入っていたので、早速昨日の夜、品川プリンスシネマに見に行きました。



まだ見ていない方もたくさんいらっしゃると思いますので、詳細については触れないようにしたいと思います。見終わった後の私の感想は、示唆に富んだ非常に良い映画だったと思います。
お時間がある方はぜひ見に行ってください。特別鑑賞割引券を印刷していくと、一人300円が割引されますので忘れずに。



この映画は、昔懐かしい昭和の風景などの映像が注目を浴びることも多いようですが、私がこの映画を見て一番感じたことは、そこではありません。
それは、最初から最後まで一貫したメッセージであるように感じました。そのメッセージは物語の序盤に吉岡秀隆演じる「茶川竜之介」の言葉として表現されています。



「世の中、お金よりももっと大切なものがあるんだ。」



一方で、売れない貧乏小説家である彼にはお金がなくて皆に苦労を掛けてしまっている、という現実もあります。世の中そんなに甘くない、まさにその通りです。お金とお金よりもっと大切なものの間で、彼は葛藤し苦しみます。



私は、現実社会のありとあらゆる場面で全く同じことがおきているなと思いました。会社としての事業活動も個人としての仕事やプライベートも、全てです。お金よりももっと大切なものがあることは分かっているけれど、反対に世の中そんなに甘くないという現実もあります。そんな中でついつい折れそうになったり、お金に流されそうになったり、してしまうんだと思います。



会社の利益のために、従業員の生活のために、理念やあるべき姿を諦めていることもあるでしょう。
生活のために諦めていることもあるでしょう。
お金に縛られずに自分の大切なものが得られればいいけれど、世の中そんなに甘くないと諦めていることもあるでしょう。



私もそういうものに流されそうになることもあります。



ただ、私はこの二つのものは実は一緒に手に入れることが出来るのではないかと思っています。短期的にはこの二つは片一方しか手に出来ないように見えますが、お金よりも大切なものを追求することで長期的には両方とも手にすることが出来るように感じています。



改めて自分にとってお金よりももっと大切なものは何で、それに対してどういう思いを持っているのかを確認する良い機会になりました。



映画、だから甘いことが許されるのかもしれません。でも、私は真剣に時間を掛けて追求すれば、どんなことでも叶うと思っています。私に出来ることは、真剣さを突き詰めることと長い時間それを追求することだけだと改めて思いました。



2007年10月29日月曜日

鰻の東西

先週の月曜日に仕事の関係で名古屋まで出張しました。



名古屋の食べ物と言えば、きしめん、みそかつ、みそ煮込みうどんなど色々ありますが、一番印象的だったのは鰻です。



日曜日に名古屋入りして、まず何を食べようかと考えて、「ひつまぶし」を食べようということになりました。
観光客気分の私としては、有名なひつまぶしのお店と言えば、「あつた蓬莱軒」松坂屋店です。百貨店に入っており観光客にも分かりやすいので、初めての名古屋での食事にはもってこいです。
松坂屋に行き、あつた蓬莱軒のフロアに行った瞬間、驚きました。東京でも見たことがない光景を目の当たりにしました。ワンフロア中に行列が出来て、皆があつた蓬莱軒に並んでいるのです。百貨店の飲食フロアかつイベント等ではなく通常状態でこの行列は驚きです。
並んでいる人を見てみると、やはり名古屋に遊びに来た風な人が多かったような気がします。



そして、並ぶこと2時間弱、なんとかお店に入ることが出来ました。
とりあえず、ひつまぶしと白焼を注文しました。私は白焼が大好きなのでいつも注文します。
ここで、鰻について、東京と名古屋で違うなという点が何点かありました。(厳密に言えば、東京とあつた蓬莱軒かもしれませんが)
1.東京では白焼はわさびで食べることが多いと思いますが、名古屋では生姜で食べる。
2.東京では鰻は蒸してふっくらさせるが、名古屋では焼いて皮をパリパリさせる。



ここで、以前伊豆の鰻屋さんで関西は鰻は蒸さないで焼くんだよ、というお話を聞いたことを思い出しました。
個人的な好みを言えば、白焼はわさびの方がおいしいと思いますが、鰻は皮がパリパリで香ばしい方がおいしいです。
東京でもパリパリのおいしい鰻が食べられる鰻屋さんが出来ると、通ってしまいそうです。



他にも出張中に、みそ煮込みうどんやきしめんを食べました。全体的に名古屋は味が濃いという印象を受けました。



名古屋はタクシーやお店の接客がよく、気持ちの良い街でした。
ぜひまた、行きたいものです。



2007年10月12日金曜日

社会のため、という自分のため

最近よく思うことがあります。



私が、事業を通じて社会に貢献する、と考えているのは誰のためになるのか、ということです。
あるとき、社会のためと言うことが極めて自然にしかも相当強く自分の中に発生したので、そんなことを考えたこともなかったのです。当然社会のためになるという事が目標ですので、社会のためにはなっていくのだろうということだけしか考えていませんでした。



改めて誰のためになるのかということを考えると、社会のためになるだけではなく、自分のためになるのだろうと思いました。



自分のためとは、色々な事にイヤになったり、諦めそうになったり、折れそうになったりしても、社会のためと思うことで、継続できるということです。
どうせ人間は死ぬのですから、明日死ぬか30年後に死ぬかの差しかありません。私は、社会のためというのがなければ別に明日死んでも30年後に死んでも同じだと思いますので、生きていくことに対するモチベーションがなくなってしまいます。



私が強く社会のため、と思うことで全てのモチベーションが高まり、それを継続することが出来るのです。



一方で自分のためと言うと、社会のためにとか口先だけで綺麗事を言って、裏では自分だけがお金を稼いでいい思いをしたいだけなのではないか、という風にも取れるかもしれません。
ですが、それは全く違います。



誤解を恐れずに言えば、私はそんなにお金に興味がありません。世間で、年収1億円だとか、若くしてアーリーリタイアで悠々自適だとか、株で大儲けしたとか、毎日おいしいものと食べたとか、フェラーリを購入したとか、そういうものには今は余り興味ないです。今何か欲しいものがあるかと言われれば、11月22日発売予定のPS3版「ウィニングイレブン2008」とか、Pioneer「PDP-6010HD」ぐらいのものです。PSPは新型を買ってしまいましたし。



昔からお金に興味が余りないわけではなく、ほんの3,4年前までは反対にお金に対する興味は異常といっていいほどありました。年柄年中お金のことばかり考えてお金に対する興味を突き詰めていった結果、急にお金に対する興味がなくなっていったのです。本当に自分でも不思議だと思います。
株の板に張り付いて毎日何十回とトレードしたこともありますし、海外も含めた不動産投資を真剣に検討したこともあります。高くてもいいので少しでもおいしいものを食べるために毎日色々なレストランに通い続けたこともありますし、ブランド品を買うために一生懸命になっていた時期もあります。六本木に暫く通ったこともありますし、銀座のお店にも何回か行ってみたこともあります。



しかし、どれもピンとくるものがありませんでした。
もしかしたら、本当の世界を知らないだけ、もっともっとお金を使ったら変わってくる、と言うことなのかもしれません。でも、なんだかそういう事の先に自分が本当に求めていたり、自分を幸せにしてくれるものがあるような気が全くしません。



そして、この感覚はこれからも変わる事がないと思います。



当時お金に対して持っていた興味より、今事業を通じて社会に貢献したいという気持ちが圧倒的に強いです。恐らく同じ土俵で比較することも出来ないくらい次元の違う差があります。
一旦、今のような強い気持ちを持ってしまったら、今更過去のピンとこないような気持ちに戻ることはできません。



ただ、両親に「あなたの欲しいものは余りないのかもしれないけれど、私たちはもっと欲しいものがあるわよ」と言われました。この場合、前後の話の流れから、私たちは親&妹&ワイフの事を指していたように思われますので、親&妹&ワイフにもっと欲しいものを買えというメッセージでしょうか。



彼女達にも、お金に興味をなくしてもらいたいものです。



2007年10月1日月曜日

Good Bye!政府管掌保険

ついに、aegifもITS(関東ITソフトウェア健康保険組合)に加入することが来ました。
会社設立と同時に加入した、政府管掌保険にはGood Bye!!です。



思えば、今年の春先にそろそろ政府管掌から他の健康保険組合に移れないかと考え、入れそうな健康保険組合を探し始めました。何個かあたった結果、ITSが一番よさそう(というより唯一加入できそう)だということで申し込みました。それから数ヶ月の審査期間を経て、晴れて2007年10月1日から正式加入が認められました。



これにより、aegifメンバーの福利厚生は格段にUP↑(普通になったといった方が正しいかもしれませんが)しました。出産祝いなどの一時金は大きく増えました(+30%)し、提携ゴルフコース・提携スポーツジム・提携保養所なども低価格で利用出来るようになりました。



また、月々の保険料の負担もかなり減ります。健康保険料率が3/4ぐらいになりますので、健康保険料が25%Offになります。これは、法人個人を合わせると年間数百万の節約効果があります。



とにかくITSに加入してよくなったことは数え切れないけれど、悪くなったところは破綻するリスクが政府管掌保険より高い(ITSの財務内容が悪いということではありません)ということ以外にはありません。破綻リスクですら最近の政府管掌保険の雲行きを考えるとITSの方が低いかもしれません。



当たり前ですが、同じ値段であれば自分が知る限り最も良いサービスを受けたいと思っています。あるいは、同じサービスであれば自分が知る限り最も安い金額でと思っています。
私からすれば、わざわざ高い保険料を払って、悪い給付を受けているこの政府管掌保険というのは本当に居心地の悪い存在でした。ですから、Good Bye!政府管掌保険は、本当に嬉しいです。



あと、保険証の色がピンクからaegifのコーポレートカラーの黄色になりました。偶然ですが、これもかなり嬉しいです。



これから、aegifメンバーにはガンガンITSを活用してもらいたいと思います。私もガンガン活用していきたいという強い気持ちは持っています。ただ私の場合、大きな不安材料があります。それは、そもそも外に出かけたり体を動かすことがほとんどないため、以前から健康保険組合を活用したことがほとんどないという事です・・・。



2007年9月27日木曜日

インドア系ゲームのすゝめ

といっても、ゲーム理論の話ではありません。
私は経済学部ですし、ジョン・ナッシュの人生を描いた映画「ビューティフル・マインド」も好きな映画の一つですが、ゲーム理論の事は全く分かりません。


というわけでここでは一般的なゲームの事を指しています。


テレビゲーム、カードゲーム、ゲームセンター、麻雀などいわゆるインドア系のものは、世間の良識派のママ達から目の敵にされています。下手をしたらインドア系のゲーム達は犯罪の原因にされたりして、まるで中世の魔女狩りのように世間から迫害を受けています。
一方で、野球やサッカーなどのアウトドア系のゲーム達は概ね世間から肯定的な評価を受けているようで、ゲーム界においても格差社会が進んでいるなと実感しています。
確かに、インドア派重鎮を自負している私(ちなみに子供が生まれた日にPS3のためにビックカメラ有楽町店に並んでいたCTO石井をして、自分の周りで自分より凄いテレビゲーマは後にも先にも私だけだろうという評価を受けています)ですら、サッカーが非常にうまい人を見るとかっこいいですが、DDRポップンミュージックが異常にうまい人を見るとなんとなく引いてしまいます。結構体を動かすという意味では同じだと思うのですが・・・。


私とインドア系ゲームとの関係を話せば長くなるのですが、初めての出会いは小学校1年生の時に遡ります。当時、任天堂のファミリーコンピュータ(通称「ファミコン」)との出会いが、その後25年近く続く(そして今でも続いている)ゲーム人生の始まりでした。


その後も順調にゲーム界でのエリートコースを歩み続けました。


小学生でゲーセンに入り浸る、中学生でスト2の地元チャンプの称号を欲しいままにする、大学生の時には幅広い分野(インドア系ゲーム界においてですが)に進出・活躍し、ミスタードリラーで全国6位になる、ウルティマオンラインをやりすぎて電話代が月5万円を超える、コントローラを持ちながら寝る、ペルソナ2のリサ・シルバーマン(通称「ぎんこ」)に入れ込みすぎてエンディングで号泣する、60時間超かかるRPGを発売日から5日目でクリアし最短クリア記録にランキングされる、1週間で5日間徹麻(徹夜で麻雀をすること。「てつまん」と読む)する等、数え上げたらきりがないくらいの偉業を成し遂げ、武勇伝を残しました。
石井は、私とカナダのホテルでDSミスタードリラーの対戦した際に、圧倒的な力の差を前にしてひたすら笑い続けていました。余りにも偉大なものを目にすると、どうやら人間は笑いが止まらないようです。


ちなみに現在我が家ではPS3、PS2(初期モデル+薄型モデル)、新型PSP、Wii、DSLite×2が存在し、どのハードでどんなゲームが出ても対応出来るようになっています。今は新型PSPのFF7クライシスコアが熱いですね。
オフィスでもメンバー全員のコミュニケーション向上を目的にPS3(石井の私物)とWii(私の私物)が常置されており、業務時間外のメンバー同士の交流に役立っています。


なお、私のワイフの名誉のために付け加えておきますが、彼女は全くインドア派ではありません。


海外では、子供がテレビゲームをやることについて色々な意見があるようで、テレビゲーム肯定派としてマーク・ブレンスキー著「テレビゲーム教育論」が話題になっているようです。私はまだ読んでいないのですが、自称インドア派重鎮としてはぜひ押さえておきたい一冊です。


aegifでも石井の子供も生まれましたし、結婚をしているメンバーも多いので、社内で子供にゲームをやらせるか否かというのが大きな論争を巻き起こしそうな雰囲気です。


人生を賭してインドア系ゲームと向き合ってきた私という被検体は、テレビゲームと教育を検証する上で、最高の素材かと思います。私を題材に、人間へのテレビゲームの影響について、次回のフジイメセンで明らかにしていきたいと思います。



2007年9月24日月曜日

70%の勝算

aegifという会社は、70%くらいの確率でうまくいくのではないかと思っています。
しかし、その先大成功するかどうかは、全く分かりません。



ここでいう「うまくいく」とは、少しは事業を通じて社会に貢献出来ている状態です。会社の製品・サービスが認知され、それなりの規模になり、あるいは必要であれば日本で上場するぐらいのレベルです。
大成功とは、事業を通じて社会に貢献できている状態です。会社の製品・サービスが世界を席巻し、日本を代表する会社として世界の大企業と互角に競争をするぐらいのレベルです。



なぜ70%かといわれると、全く根拠はありません。途中に多くの困難があって、そういうものを全て折りこんでも70%ぐらいの確率で最低限うまくいくと思っています。
強いて理由を挙げれば、バランスの良い初期メンバーが集まることが出来たこと、優秀な新メンバーがどんどん参加してくれていること、Alfrescoという可能性のある製品を見つけることが出来たこと、コンサルティングサービスという強みがあること、でしょうか。



あとは、私が前職のグループファイナンス子会社の代表取締役や投資先の監査役や顧問として会社経営というのを経験し、自分たちでも出来ると思ったこと。
内部統制強化の潮流やECM(enterprise content management)を専門的に取り扱っている「リアルコム」という会社が上場したりなど、ECMというジャンルが幅広く世間の脚光を浴びてきたこと。
また、aegifから情報発信をすることで世間の認知も少しずつ高まり、徐々にメディアに掲載され始めたこと。





こういうものが組み合わさったaegifのベクトルは「うまくいく」に繋がっている自信があります。現状では全く「大成功」に繋がっている自信はありませんが、「大成功」にも間接的に遠い先で繋がっているのではないかと信じています。



もちろん、基本的には小心者の私ですから、もしかしたら非常に甘々な感覚なのかもしれないという恐れはいつも持っています。



2007年9月15日土曜日

恐怖への対処

起業をしてからよく人から質問されることがあります。
それは、恐怖に関する質問です。



例えば、会社を0から設立するのは怖くないのか、人を雇うことは怖くないのか、といったことです。
前者の質問は給与所得者の方からよく質問され、後者の質問は独立されているが一人ないしそれぞれ独立された少人数のグループで仕事をされている方からされます。



正直に言えば、ありとあらゆる点から非常に怖いです。怖いのでいつもびくびく怯えています。私は本当に臆病なので、何をやるにしても慎重です。新しいことやるときは必ず最もいい場合と最悪な場合を考えます。最悪な場合にも致命傷にならないような方策や対応策を必ず考えています。それでも人生何があるか分からないので、本当にいつも怖いです。



会社が倒産すること、経済的に大きな損害を被ること、aegifで一緒に頑張っていこうと大きな人生の決断をしてくれたメンバー達を失望させてしまうこと、彼らのキャリアに傷をつけてしまうかもしれないこと、等怖いことを挙げたらきりがありません。



その結果、よく寝れない、朝早く目が覚めてしまう、しょっちゅう何かに追いかけられている夢をみる、胃が痛むなど、いつもプレッシャーを感じています。



しかし、そういう状況を全て踏まえたとしても、私は会社を設立し、メンバーを増やし、会社の規模を大きくしていく事を選択します。この選択は何があっても変わらないという自信があります。



それは何故か。



私にとって最も怖いことは、自分の「事業を通じて社会に貢献する」「世界中を大きく変えるような技術やサービスを生み出す」といった人生の目標が達成できなくなることだからです。
会社が失敗しても人生の目標は達成できるかもしれません。しかし、人生の目標に挑戦することをやめてしまったら人生の目標は達成できません。死ぬ前に、あの時挑戦していればと思って死んでいくのは私にとって他のどんなことよりも一番怖いことです。



以前サラリーマンとして企業に勤めていたときに、新卒の元気の良い女性に言われたことがあります。「藤井さんって本当に小心物だよね」って。新卒のその子にも伝わってしまう私の小心者っぷりは一生変わることはないのかなと、思います。



2007年9月3日月曜日

採用プロジェクト

今月、また新しいメンバー(中川宏介)が増えました。
大手監査法人勤務の公認会計士で、弊社取締役野口の紹介です。
コミュニケーション能力に優れており、気さくな人で、何よりも熱いです。
aegifの今後の貴重な戦力として会計コンサルティングの分野で頑張ってもらいたいと思います。



従来、人材の採用は個人的な紹介によって行ってきました。立ち上げてから間もないベンチャー企業で最も大切な事は、何よりも会社の文化だと思います。もし、採用した方が会社の文化と全く合わない場合には、当人にとっても居心地の悪い思いをするため不幸ですし、万が一会社の文化と衝突するような方の場合、それはお互いにとって致命的なダメージを負う事になります。



取締役4人だけで始めた時の、そもそも会社がやっていけるのか全く分からない状態から比べると今は格段に人も増えてきました。
また、会社としての体制も整ってきており、aegifの文化もそれなりに共有されてきました。まだ磐石といえるほどではありませんが、現状で既に今後の会社の規模拡大のために必要な人材を個人的な紹介で行うのは限界に来ている事も感じています。



今後も個人的な紹介による採用は続けていきますが、そろそろ一般公募による採用を始めようとしています。
現在、社内で採用プロジェクトを立ち上げて、ITコンサルタントを1人一般公募により採用しようとしています。詳細は後日公表いたしますが、aegifのビジョン、使命、価値観等を再度見直しながら、aegifで一緒に働いていただけるメンバーをお迎えする準備を進めています。
どうせ一緒に働くのであれば、aegifが欲しい人材というだけではなくて、aegifに参加したことでHappyになっていただける仲間であれば最高です。



実際に入社していただけるのは来年になると思いますが、今からどんな方に来ていただけるのか楽しみです。



2007年8月30日木曜日

死を考える

私はよく死ということを考えます。



絶えず死にたいと思っているということではありません。
自分が自然に死ぬときに、どのように死ぬのかということをよく考えているということです。



明確に自分の死を意識し始めたのは20歳を過ぎてからですが、そのような意識は年々強くなっています。



人生は1回しかありませんから、自分は幸せだったと思って死にたいです。
他の人に分かってもらえなかったとしても、自分が満足して死ねれば合格点だと思います。
でもどうせなら、家族にも全員誇りに思ってもらって死にたいです。
会社のメンバーにも一緒にいて楽しかったと言われて死にたいです。
世界中の人に、あなたがいてよかった、と言われて死にたいです。

このような死を迎えるためには、毎日素晴らしい死が迎えられるような生き方をしなければならないのだと思います。
なぜなら、生きるという活動の全てが死に繋がっており、きっと、一瞬頭をよぎったこと、などの本当に些細な事ですら、何か影響があるのだろうと思うからです。



自分は素晴らしい死を迎えられる所まで全く到達していません。
10年前、初めて自分の死を意識した時からその気持ちは変わっていません。きっとまだ精一杯生きていないですし、大したことは成し遂げていないからでしょう。
精一杯生きていけば、気が付いたらそういう所まで達しているのかなと今は思っています。



全て繋がってるという事をいつも忘れないようにします。



2007年8月28日火曜日

5%の何か

インターネットというものは本当に便利です。



私は知りたいことが出てきたら、まずはフリー百科事典「Wikipedia」で概要を調べます。

その後、googleでページ検索、画像検索を行い、個別のWebSiteBlogからもうちょっと生の声を調べます。

情報量という観点で言えば多くの場合インターネットからの情報で知りたいことのほとんどは入手することが出来ると思います。

それでも情報量が足りず書物が必要であれば、Amazonなどで該当しそうな書物を検索・注文し、早ければ翌日には書物が手元に届きます。



しかし、インターネットからの情報を大量に受け取っており、ある意味インターネットに依存しているように見える私ですが、実はインターネットからの情報で全てを知ることが出来ると思っているわけではありません。



インターネットを使って散々調べつくし、該当しそうな本も読んだ後に、もっと詳しく知りたいと思うことがあります。しかし、時間を掛け情報量をいくら増やしても全てを知ることは出来ないという限界に何度も阻まれているからです。
私の直感的なイメージでは、知りたかったことのうち95%ぐらいまではすぐに分かるけれども、残りの5%はいくら調べても永遠に分からないのではないか、と考えています。



では、その最後の5%が何なのか。

それは哲学や思想なのか、直感なのか、経験なのか、時間を掛けて考えることなのか、運なのか、努力なのか、乗り越えた苦しみの量なのか、神様からの啓示なのか、などとあれこれ考えました。結果的には、そういうようなものが積み重なって自分の内面的な蓄積となり、それらが七転八倒して突然出てくるものなのだと思います。

100%へ近づくためには、情報をある程度外部から得たら、追加の情報を外部から求めるのではなく、その情報を自分の中の色々な蓄積物に当てはめ、自分の内面から新たな情報を生みださければいけない、ということです。
その新たな情報を生み出すために七転八倒し、何かが出てくるか何も出てこないかも分からない状況で模索し続けなければなりません。



永遠に100%を知ることは出来ないような気がしますが、0.1%でも100%に近づきたいと思っています。100%に近づけば近づくほど、世界の景色が大きく変わるはずだからです。



今までにそういう景色が変わった瞬間を何回か味わっている私としては、次の景色はどんなものなのだろうと思い、想像を膨らましています。
その領域にいる自分を想像すると、本当に楽しくなってしまいます。





2007年8月20日月曜日

サブプライム問題

先週の大きな問題といえば、なんと言ってもサブプライム問題です。



サブプライムとは、金融機関の審査によって信用力があると認められた債務者(プライム)に対して、信用力がないとされた債務者のことをいい、サブプライムローンとはサブプライム層を対象とした住宅ローンのことを指します。
一般的には、所得が低い層に対する貸付ですが、他にも過剰に債務を負って不動産投資を行っている層なども含まれるようです。



サブプライムローン市場がバブル化しているのではないかということは、以前から問題視されていました。それが、今年に入りサブプライム専門の大手金融機関が破綻したことや、米格付け会社がサブプライムローンを組み込んだ住宅ローン担保証券を相次いで格下げしたことをきっかけに、サブプライム問題が顕在化しました。サブプライムローンは金融経済の最先端で発生し、我々にとってはほとんどブラックボックスのような状態となっているのです。しかも我々に大きな影響を及ぼす可能性を秘めています。



私は改めて金融経済というのは怖いものだと思いました。
実体経済と関係のないところで、実体経済の数倍もの規模で動いています。誰にも気付かれず何らかの矛盾が発生し徐々に蓄積していきます。そしてある日突然、その矛盾が莫大な損失として顕在化します。これはよく「調整」という言葉で表現されています。
サブプライム問題に限らず、1992年の日本のバブル崩壊、1997年のアジア通貨危機1999年のLTCM破綻、2000年のITバブル崩壊などの大きな調整が記憶に新しいです。その後は世界的に安定した好景気となっていたので久しぶりの大型の調整が来たという感じだと思います。
サブプライムですが、最大1000億ドル(約12兆円)の損失が発生する可能性があることが示唆されています。金額が大きすぎるため実感が沸きませんが、トヨタの当期純利益7年分、日本の消費税6%、日本の平均的なサラリーマン200万人分の年収に相当する損失と考えば物凄い金額です。



私も以前、株式売買を積極的に行っていましたが、今は専ら投資信託を購入して放置するだけで、自ら売買することは全くありません。それは単に株式売買の才能がなかった(というより身近に天才的な人がたくさんおり、自分はその領域まで到達できそうもなく限界を感じた)だけではなく、投資関連の仕事を行う中でこのような金融経済の怖さを知り、また無意味な感じがしたからです。



株式売買を上手に行い、どんなに儲かったとしてもそれは反対に損をしている人がいますのでゼロサムです。つまり、株式で儲けても、それだけでは何ら社会に貢献していることになりません。もちろんそのお金を上手に活用できれば何らかの形で社会に貢献できるのだと思いますが、私には上手に活用する具体的なイメージが全く掴めませんでした。長期的な視点に立った、社会に役に立つような投資行動を取ればよかったのでしょうが、私は自分で何でもやりたい方なので、それは向いていないと思いました。結果、利益を得るために大きな精神的なプレッシャーを受ける割に、利益の金額もたいしたことなくまた人の役に立っているような気も全くしませんでした。




aegifは現在、株式投資等は行わずaegifのビジネスに集中しています。今後もこの方針は変わりません。
ただ一方で、金融経済は実体経済と経済全体の景気へ強い影響力を持っていますので、注意しなければならないと思っています。今は経済がグローバル化していますので、海外の住宅ローンの問題が、一見全く関係ないように見えるaegifのビジネスに大きな影響を及ぼす可能性は否定できないからです。



2007年8月13日月曜日

20代を振り返って

今月、私もとうとう30歳になってしまいました。
20代を終えたというのは、何となく感慨深いものがあります。10年前に20歳になった時の事ををふと思い出しました。


私は20歳になってから、自分にとってどんな些細な事でもいいので、何かをしたと言えるような1年にしようと毎年思っていました。


そういう意味では、私の20代を今振り返ってみればなんとなく合格点(70点ぐらいでしょうか)な気がします。
特別なことではありませんが、卒業をしました、就職をしました、転職をしました。
資格を取りました、自分の専門分野を見つけることが出来ました。
学生時代からの目標の一つであった起業をすることが出来ました、会社のメンバーも増えてきました、お客様も増えてきました。
色々な人に出会いました、友人が何人か出来ました、人生の先輩や先生が出来ました。


ここでは全ては書ききれませんが、そうやって考えてみると20代の間に随分色々なことをしたものだと思います。
それは裏を返せばそれなりのスキルアップやキャリアアップをしたのかなという気もします。


世間では、スキルアップやキャリアアップが大切だというような事を言いますが、私は決してそうだとは思っていません。


一生懸命考えながら自分らしく物事にこだわってきた結果、様々な事ができて、あくまでもその副産物としてスキルアップやキャリアアップが出来たのではないかと思います。
そういう意味では、私はスキルアップやキャリアアップには全く興味がありませんでした。


30代の10年間は20代のように、毎年自分にとってどんな些細な事でもいいので、何かをしたと言えるような1年にしよう、ということだけではなく、人のため社会のために良い影響を与える事を何か一つでも成し遂げたい、と思っています。



2007年8月6日月曜日

正しい道

朝、日経新聞を見ると、フルキャストの不正が1面にドン。また不正ですか。



ここ数年の不正のニュース。
フルキャストグッドウィルグループヒューザーライブドアM&Aコンサルティング



どれもこれも、経営陣に聞いてみたい。
そんなにカネが大切なのか、カネのためになんでもやっていいと思ってるのか。
死ぬときに何百億円も持っていれば本当に幸せなのか。
死ぬときには、いいことした、社会に役に立ったと思って死にたくないのか。



全員、何を考えてるんだと疑問に思う。
フルキャストは、業務改善命令が出た直後にまた同じ不正をして、すいませんで許してもらえると本当に思ってたのか。それとも1回見つかってるのに、次は見つからないと思ってたのか。



グッドウィルグループのコムスンは本当に驚いた。別のグループ内部の会社に事業を譲渡して、切り抜けようとしたんだと。ありえない。全くもってありえない。そんなことで許されても、お天道様の下を全うな気持ちで歩けないでしょう。申し訳ないって気持ちはないのか。お年寄り相手の、しかも福祉に携わる仕事をしている人達が、そんな脱法行為をすることに。



全部、つぶれていいと思う。自分にはこれらの会社が社会に存在する意義が見当たらない。



それにしてもどうなってる、日本人。


日本には武士道ってのがあったはず。


「君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」とか、「武士は食わねど高楊枝」とか、そう生きられたらかっこいいんじゃないの。





不正を繰り返してまで、売上が、カネが欲しいのか。いや、ほしいんだろうけど。
そうやって稼いだカネが何を変えてくれるのか、自分をそんなに幸せにしてくれるのか。自分には分からない。
別にお金を稼ぐことを否定しているわけではない。
社会に役に立つ事業を行うために、利益を得ることは必要だというのは、以前Blogに記載している。
孔子の言葉に、「義は利の本なり」であるとか、「利は義の和である」とか言われている。自分は孔子のことには決して詳しいわけではないが、そりゃそうだと思っている。義に基づかない利は長期的にはありえない。



で、自分は何がいいたいのか。
単に批判がしたいわけでも、日本はダメだと連呼したいわけでもない。



社会に存在する意義がある人間として生き、社会に存在する意義のある会社を創っていく。そんなに社会は甘くないよとか、若造の戯言だとか、綺麗ごとだと言われたとしても正しい道というのは必ずあるはず。探せるはず。



人にそういうのがあるはずだからやってみて、といっても始まらない。まず自分でやらないと。自分でやる。やってみて証明する。



志のない人間も一杯いるけれど、そうでもない人間も一杯いる。
日本の若者だって捨てたものじゃない。



「生きとし生ける人がみな幸せになりますように。」



そういうことを真剣に考えて事業を始める人がいてもいいじゃない。



2007年7月31日火曜日

2007夏 参院選

昨日、参院選が行われ、自民党が大敗を喫するという結果に終わりました。ある程度、予想通りだと思いますが、なかなか面白い選挙だったと思います。

ちなみに私が住んでいる東京選挙区の当選者は、以下の5名でした。
1.大河原雅子(民主党)
2.山口那津男(公明党)
3.鈴木寛(民主党)
4.丸川珠代(自民党)
5.川田龍平(無所属)

現職自民党候補の保坂三蔵さん、1956年から50年以上議席を守ってきた共産党は落選という結果になりました。私が個人的に注目していた、丸川珠代さん、川田龍平さんは当選されました。

私は、学生の頃に知人の衆議院選挙のお手伝いをボランティアで何回か行ったことがあります。その時は朝から晩まで毎日睡眠時間を削ってひたすら選挙活動のお手伝いです。基本的に肉体労働ですし絶えず誰かに見られているという精神的なプレッシャーもあり、選挙の終盤にはもう何がなんだか分からないぐらい憔悴します。ただのボランティアに過ぎない私でもそのような状態ですので、候補者やその家族の疲労は想像に絶するものがあります。

その結果、当選する事もあれば落選することもあります。その時の運と普段の候補者の姿勢、態度、発言などと選挙活動でのひたむきさの総合得点によって当落が決まるのだと思います。

私は、応援していた候補が当選したことも落選したこともあります。選挙活動に携わっているうちに自分がまるで候補者であるかのような気持ちになり、選挙に立候補するということについて深くを感じたことがあります。

当選すれば自分のメッセージを信認してくれた人達に対して感謝の気持ちで一杯になります。それは、自分を応援してくれた人達の信認を無にしなくて済んだからです。自分を応援してくれた人達が自分を信認してよかったと思ってもらいたいと思います。

落選すれば自分のメッセージを信認してくれた人達に対して申し訳ない気持ちで一杯になります。それは、自分を応援してくれた人達の信認をその場では無にしてしまったからです。自分を応援してくれた人達の信認を完全な無にしないためにも次に繋げなくてはならないと思います。

つまり何れにせよ、選挙に出て有権者の皆様に信認して頂くという事は、重い責務を選挙後にも長い間背負っていくということです。それは、選挙で当選しても落選しても変わることはありません。

そういう視点から、私は川田龍平さんと丸川珠代さんに注目していました。彼らが事前予測で東京選挙区の5議席目を争っているということ、年齢が近いということ、知名度が高いということもありますが、主な理由は彼らの人生の軌跡からです。正直に言えば、川田さんには肯定的、丸川さんには否定的でした。

川田龍平さんと丸川さんは全く異なる人生の軌跡を歩んでいます。川田さんは10歳でHIV感染の宣告という、当時死刑宣告にも等しい苦しみや悩みへ立ち向かってきました。反対に、丸川珠代さんは東京大学卒業後、テレビ朝日の女子アナウンサーという誰もがうらやむようなキャリアを経て、人生に対する苦しみや悩みなどないように思えます。

結局、有権者は川田さんへは過去の困難に立ち向かってきた実績、丸川さんへは選挙活動中のひたむきさからの期待で信認を与えたのではないかと思います。この二人が政治という場でどのように活躍していくのか、今回の信認へ応え責任を全うすることが出来るのか、今後が楽しみです。

2007年7月26日木曜日

たった1ミリ

先週末に第136回全英オープンがありました。
最終日、私は眠い目をこすりながら最終ホールまで見ていました。プレーオフになった瞬間に、多分パドレイグが勝つだろうと思い、プレーオフは見ずに寝てしまいました。



最終ホールまで緊迫した試合で、最終的にプレーオフを制して優勝したのはやはりパドレイグ・ハリントンでした。初日から3日までずっと首位を守っていたセルヒオ・ガルシアは最終日にスコアを2つ落とし、残念ながら2位となってしまいました。



特に、最終ホールの戦いは壮絶でした。最終ホールに先に入ったのはパドレイグです。その時点ではパドレイグがガルシアより1打差で勝っており普通に考えれば攻めるゴルフをする必要はないような状況です。しかし、パドレイグは目一杯攻め、その事が裏目に出てしまいダブルボギーとしてしまいます。ティショットでバリー・バーンに入れてしまい、さらにリカバリを狙ったショットがまたバリー・バーンへ。リカバリショットはグリーンを狙わず刻んでいけばボギーで済んだはずです。



そのため、ガルシアが最終ホールに来たときはガルシアが1打差で勝っていました。つまり最終ホールをパーで回れば勝てる状態です。彼はティショットはラフへ、2打目もバンカーに入れてしまいますが、なんとかグリーンに乗せ、3メートルのパーパットです。
1ミリです。たった1ミリ。
彼のパーパットはカップの淵に蹴られてしまいます。
パットが終わった後、ガルシアは魂が抜けたようにパターに頭を持たれかけて暫く動けないような状態でした。



ここで私はかなり高い確率でパドレイグが勝つだろうと思い、テレビを消しました。



私はパドレイグには心から拍手をしたいと思います。私も同じ状況になったらリカバリショットでグリーンを狙う挑戦をすると思います。なぜなら、もし万が
一、安全策を取って負けてしまったらその後ずっと後悔し続ける気がするからです。しかも全英オープンという大舞台で、もしかしたら一生に1回しかないチャ
ンスかもしれません。それだったら、最後まで自分の思うままに挑戦したいと思います。まさに「人事を尽くして天命を待つ」です。結果、勝てれば嬉しいですし、負けたとしても悔しいと思い反省はしますが後悔はしないと思います。


実は私は、ゴルフは打ちっぱなしにたまに行くぐらいでそんなに詳しいわけでも熱中しているわけでもありません。今回、全英オープンが私の心に残ったのは、彼が勝ったという事だけではなく、勝利へのプロセス、そしてたった1ミリという運命のあやに対してです。





2007年7月19日木曜日

喜んでもらいたい!

前回のBlog「商品力」の中で、商品力を持ったうどんを提供できるのは、お客様へおいしいものを食べてもらい、喜んでもらいたいという強い気持ちからでしょう、という事を記載させていただきました。



お客様へ喜んでもらいたいというのは、一般的に言われることで一瞬本当にそう思っているのかと疑ってしまうかもしれません。しかし、私は自分の経験から素直にその気持ちを感じることができます。



要は、自分へ何かしてくれた人に対して感謝する、感謝したことをお返ししたいと思う、そうすることで自分へ何かいいことがある、ということです。



うどんに関して言えば、
自分達が売りたいと思っている商品を、多くの選択肢の中から選び時間とお金をかけてわざわざ買いに来てくれるお客様へ感謝する、
お客様へ感謝したことをお返しするために喜んでもらいたいと思う、
その結果お客様に喜んでもらえれば、また自分達の商品を購入してくれる、ということです。



この順番が逆になると全ての事はうまくいかなくなってしまうのだと思います。


その中で、感謝したことをお返ししたいと思う、ということがお客様へ喜んでもらいたいという気持ちなのだと思います。




実は私が、こういう風に思うようになったのは公認会計士の資格を取った頃でした。
私は、両親が専門学校の学費を出してくれたことに対して感謝をしました。
そしてその両親の期待に応えるために、1年半にわたり何度も挫けそうになりながらも最後までやり遂げることができました。
その結果、運よく試験に合格することが出来ました。
自分のために試験に受かりたい、という気持ちだけでは最後まで勉強が続かず途中で挫折していたと思います。



当時、今とは違い就職氷河期の真っ只中で、何社か外資系の金融機関およびコンサルティングファームの面接に行きましたが、厳しいことを言われたり、そもそも相手にされなかったりして、かなり落ち込んでいました。その中でなんとか、PWCコンサルティング㈱(現IBMビジネスコンサルティングサービス㈱)に内定を頂き、翌年の11月に入社する事がきまりました。



しかし、私は就職活動を経てこのまま社会人になることへの強い危機感を持ち、なんとかせねばと焦っていました。そんな中で、目に付いたのが公認会計士の資格です。何名かの友人が既に在学中に取得しており、チヤホヤされていたので、この資格を取って自分に+αをつけたいと思いました。
その時の私と言えば、大学3年間の成績はボロボロで、4年生になっても38単位(過去に私が最も多く単位を取得したときでも36単位でした)も取り残して、資格取得(合格率は8%弱です)というより留年の危機でしたので今思えば無謀な計画です。



しかも、専門学校の学費は1年で100万円程度かかります。当然そのような私ですから、計画的に貯金などしているわけはありません。
思いつく解決方法は両親しかありませんでしたので両親にお願いしました。
私の両親は快諾してくれ、ポンと学費を出してくれました。ゴチャゴチャ言わずに出してくれたことに今でも感謝しています。



その後本格的に勉強を始めましたが、とにかく勉強が辛いの一言です。勉強したてですから成績は上がらない、上級生(過年度受験生)の話についていけず不安になる、朝早いときは7時から授業が始まる、合格が見えない、大学の単位を取らないと留年する、などの理由から、また、就職先が決まっている安心感もあり、本当に毎日挫折しそうになっていました。
今でも覚えていますが、勉強を始めて半年ぐらい経ったときに上級生と合流するのですが、その時の簿記の答錬は200点満点で49点でした。また、第1回論文式全国模試は約3000人中1426位というとても合格できるような成績ではありませんでした。第2回も500位ぐらいだったと思います。全部で6回ある短答式の模試でも50点満点中22点~25点(合格ラインは30点強です)しか取れませんでした。



その時に挫折しないで続けられたのは、やはり両親の期待を裏切りたくない、喜んでもらいたい、という強い気持ちからでした。
その結果、最後まで必死になって勉強を続けることができ、運よく合格することが出来ました。
3日間の試験が終わった時に合格したかもしれないと思えるぐらい満足いく点数が取れました。
また、大学も無事卒業することができ、合格発表日の翌月に無事PWCコンサルティング㈱に入社することが出来ました。



この結果と過程は私の生き方に大きな影響を与えています。「人事を尽くして天命を待つ」「事業を通じて社会に貢献する」「信念と継続」といったことを考えたり、素直に受け入れられたりするのもこの体験があるからだと思います。
今でも初心を忘れないように、時々この事を思い出すようにしています。



2007年7月13日金曜日

商品力

先週末に、山口県宇部市の「麺工棒」といううどん屋さんに行きました。本格的なさぬきうどんです。



このお店の店長は実は私の従兄弟なのです。
最初は数年前に、うどん屋さんを始めるから経理を教えて欲しいという理由で行ったのがきっかけだったのですが、あまりにもうどんがおいしいので毎年うどんを食べるためだけに私の友人達をつれて訪問しています。



学生時代、本場香川県へ3回もうどん旅行に行ったことのあるCTO石井も絶賛のおいしさですので、ぜひ機会があれば立ち寄ってみてください。



このお店、私の親戚えこひいきではなく、人口18万人弱しかない山口県宇部市にも関わらず行列が出来る人気店です。お昼の4時間の間に200人~300人もの人が来店します。



なぜ、人口18万人弱しかいない山口県宇部市でこんなに集客できるのでしょうか。
メニューはうどんと天ぷらとおにぎりだけです。



それは、一言で表現すれば、「商品力」ということに尽きると思います。



まずは、飲食店の基本だと思いますが、うどんそのものがおいしいということです。
麺工棒は自分たちのうどんに対して全く妥協がありません。
例えば、素材は全国各地のものを自分たちで食べ歩き、納得したものだけを厳選して使用しています。

営業時間はお昼の4時間だけですが、出汁、麺、おにぎり、天ぷらなどの準備に営業時間の倍以上の時間をかけています。



そして、毎日食べても飽きない工夫がされています。それは、味付けがさっぱりしていることや、うどんに天ぷらとおにぎりを追加するという様なバリエーションがあるということです。
また、うどん一杯280円~380円と値段が安いため、コストパフォーマンスにも優れています。







このような「商品力」を持ったうどんを提供できるのは、彼らがお客様においしいものを食べてもらい、喜んでもらいたいという強い気持ちをもっているからでしょう。



その結果として、お客様が毎日、他の様々な商品と比較して選択した中で最も優れた商品の一つが麺工棒のうどんなのだと思います。



私はまたうどんが食べたいです。
aegifの商品を自信を持ってお客様に提供出来るように努力しなければと思います。



2007年7月11日水曜日

フジ子・ヘミング

つい最近、フジ子・ヘミングの特集番組をやっていました。

特集番組の中では十分演奏を聴くことが出来なかったので、早速「奇蹟のカンパネラ」と「カンタービレ」という2枚のアルバムを買いました。その音色は深く切ないような本当に素晴らしいものでした。

実は私も15年間弱、ピアノを習っていました。私が最後に発表会で弾いた曲はショパンの「ノクターン 作品9-2」でした。「奇蹟のカンパネラ」の8曲目に収録されています。

私としては毎日何時間もの練習を何ヶ月も続けて、本番ではかなり上手に弾いたつもりでいましたが、彼女の弾くそれとは全く別の曲のようです。同じ譜面でも解釈や経験、そもそも歩んでいる人生が異なると本当に違うものなんだな、と感心しました。

そこで、私と彼女の差について考えてみました。

彼女は才能があり、天才と言われ、音楽に関する高度な教育を受けています。東京芸大で音楽を学び、在籍しているときから様々な賞を受賞していますし、その後ベルリン国立音楽学校を優秀な成績で卒業しています。

しかし、私と彼女の大きな差を説明するのに才能や天才や教育の差という事だけでは何となく足りないような気がします。

私が彼女の音楽を素晴らしいと思い感動した一番の理由は、彼女が音楽に対する強い信念を持ち、様々な困難にあっても乗り越えてその信念を70を過ぎた今まで継続させている事なのだと思います。そしてその事によって、彼女は陽の目を浴びて成功し、ピアノの演奏だけではなくその生き方に対して皆から高い評価を得て尊敬されています。

まさに、以前フジイメセンの「信念と継続」に記載した通りです。

私はピアノに対して才能もなく、天才でもなく、音楽に関する高度な教育を受けたわけでもありません。またピアノに対する確固たる信念もなく、継続できませんでした。ピアノを続けていた理由は完全に惰性で、大学受験のためという都合の良い言い訳が出来たタイミングでやめてしまいました。

私は、人生の貴重な時間や労力を惰性のために費やしてしまうことも、適当な理由でやめてしまうことも、もう二度としたくないと思います。ピアノを習うならもっと真剣に習っておけばよかったですし、そうでないなら何かほかの事に真剣に取り組んでいればよかったと思い後悔しています。

自分の信念を強く持ち、継続させて、いつか彼女のように成功したいと改めて思いました。

家に当時のピアノがまだ置いてありますので、今のこのこの気持ちを忘れてしまわないようにたまには弾いてみようと思います。

2007年7月2日月曜日

人と人との繋がり

先週Blogでも軽く紹介しましたが、6月30日に「BEER! "SUMMER NIGHT CRUISE 07"」というイベントを行いました。



aegifのメンバーを含め総勢200名近い方々に参加していただいて、大盛況のうちに終了しました。参加してくださった皆様、イベントを運営してくださった社内、社外の皆様には大変感謝をしております。
このイベントは丁度熱くなり始めたこの季節に、船の上で気持ちよい風を受けながら皆でビールを飲みましょう、というものです。他にも同時に学生との交流があったり、屋上デッキにDJブースを設けたりしてコミュニケーションを促進するような仕掛けも行っています。



このイベントを通して改めて思ったことがあります。



それは人と人の繋がりというのは、本当に凄いことだ、ということです。



今回このイベントを行おうという話になり、皆さんに参加希望を募ったところ友人が友人を呼ぶという形でどんどん参加希望者が増え、告知してから1ヶ月もたたずに参加希望者が200名以上になりました。定員を200名としていたため、その時点からキャンセル待ちとなり、キャンセル待ちの方も何人も出てるような状況でした。



もし私が一人で何かイベントを行おうと思っても、せいぜい数十人ぐらいしか参加いただけないのではないかと思います。それが皆の協力を得て人から人へと渡ることであっという間に200名超になってしまいました。





この人と人の繋がりとは何なのかと考えました。



これはきっと、お互いの信頼関係の輪なんだと私は思いました。そしてその信頼関係の輪の顕れとして、結果的に今回のイベントが大盛況になったのだと思います。この信頼関係というのは、一人一人が人生の中で培ってきたもので、すぐには出来上がるものではありませんし、目に見えて出来ていくものでもありません。でも、あるとき大きな形となって発揮されるようです。



この繋がりは人にだけあるのではなく、会社にも同じことが言えるのだと感じました。会社と会社の繋がり、会社と人の繋がり、人と人との繋がりの手助け、というような信頼関係が会社を成長させ、あるときそれが大きな力になって、皆に尊敬される会社になるのではないかと思います。



aegifはまだ設立したばかりで、会社としての信頼関係を十分に培っていません。しかし、反面、徐々に信頼関係を構築し始めており、色々な局面でその端緒を感じることが出来ます。
aegifの経営理念を継続して、今の気持ちを忘れずに企業活動を行っていけば、いつか必ず大きな信頼関係の輪を構築できる立派な会社になります。そして、あるときそれが大きな形となって発揮されるのだと信じています。



2007年6月28日木曜日

信念と継続

最近読んで心から感動した本にレイ・クロック「成功はゴミ箱の中に」 という本があります。英語の原題は「GRINDING IT OUT」といい、マクドナルド創業者であるレイ・クロックの自叙伝で、ファーストリテイリングの柳井正社長とソフトバンクの孫正義社長が二人して「これが僕たちの人生のバイブル!」という風に推薦しています。一時期プレジデントでも大々的に扱っていたのを本屋で見た人も多いのではないでしょうか。

本の題名ですが、本文中に競合相手を調査するのにお店のゴミ箱を調べた、という内容が書かれていることからか、日本での題名は「成功はゴミ箱の中に」となっています。しかし、私はこの本を読み終えて、この本のメッセージには原題の「GRINDING IT OUT」が相応しいと思います。日本語で「やり遂げろ」としてしまうのも、言葉のある一面だけが分かりやすく表現されすぎることで他の部分がうまく表現出来なくなっているような気がします。

この本は全部で16章からなっており、レイ・クロックの人生の物語になっています。仕事を始めてからセールス兼ピアニストとして生計を立て始めた事、マクドナルドを創業して成功させた事、球団を買収する事、また私生活で二度の離婚と三度の結婚の事など、彼の人生の中の出来事を物語のように、読み物のように軽いタッチで書かれています。

私も最初はaegifに当てはめながら軽い気持ちで読んでいました。しかし、読み進めていくと彼らは物凄く大きな問題に何回も阻まれ、毎回当然の様に自分たちが正しいと思った方法で、しかも簡単に乗り越えていきます。その様子を見て、段々引き込まれていきました。もちろん、実際にはそんなに簡単に乗り越えて行った訳ではないというのは分かりますが、結果としてそれらを乗り越え続け、今のマクドナルドを創り上げたということは間違いありません。

そうこうしているうちに16章まできました。最後の章です。このあたりになると私は、レイ・クロックに感心仕切りです。この章では、彼の社会還元活動や彼の信念が書かれています。

私は、彼の一番の社会還元活動は、誰かにいくら寄付したということではなく、マクドナルドに関わった人の多くが成功し、マクドナルドというサービスを提供して多くの人を幸せにした、ということだと思います。これは正に我々が目標としている「事業を通じて社会に貢献する」ということの一つの実現例です。

また、彼の信念は、レイ・クロックがアメリカで50年前にマクドナルドを創業し成功するためだけに通用するものではなく、だれでも、どこでも、いつでも、なににでも通用する普遍性の高いものだと思います。

私も信念を持っていますが、継続と実績によって証明できていません。これから、もっともっと精進しなければなりません。

以下に私がもっとも感動した文章を紹介します。

「やり遂げろ―この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う―才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う―恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う―世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である」

「誰かに幸福を与えることは不可能だ。独立宣言にもあるように、唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。幸福とは約束できるものではない。それはどれだけ頑張れたか、その努力によって得られる、その人次第のものなのだ。」

私は、強い信念を持ち、継続し続けます。社会に貢献できるように頑張ります。

2007年6月25日月曜日

社内制度

aegifもメンバーの数が増えてきたことで、最近よく感じることがあります。



会社の戦略に関すること、人事に関すること、仕事に関すること、などの社内制度に関してメンバー間でちょっとしたズレが生じ始めているのではないか、ということです。
メンバーの数が今より少ないときには、何か分からないことがあればすぐその場でメンバー同士話をすればそれで解決していました。
しかし、徐々に人数が増えてきたことで、同じ方法でメンバー同士の意思の統一を図ろうとすると以前よりも相当多くの個々のコミュニケーションが必要となります。
また、コンサルティングに関する仕事を行っていれば、オフィスで顔を合わせる機会が少ないメンバーも出てきます。



おそらく、組織の規模が30人くらいまではこのままでもなんとかいけるとは思うのですが、きちんと整備すべきものは整備した方が良いに決まっています。ですので、これから急ピッチで社内制度を構築し、必要なものは何らかの形で明文化していかなければいけません。
そして当然一度決めたものについては、きちんと運用すると共に、絶えず改良していかなければならないでしょう。



以下にいくつかaegifの社内制度をご紹介したいと思います。これらの制度は、メンバーのためにどんどん追加・改良していきます。



①アサイン制度
仕事のアサインを行うにあたり、事前に本人にその仕事の意義、重要性、アサインの理由などを十分説明します。その上で、本人の希望するキャリアプランとあわない場合には断ることが出来ます。ただし、半年のうち最低3ヶ月はアサインされなければならない、という制約をつけています。



この制度は、メンバーが会社へのコミットメントを果たせると同時に社内の自分のキャリアプランを自分で決められる、という事を考慮して決めています。



②社内コミュニケーション制度
aegifでは毎年定期的にイベントを行う予定です。
去年の年末には、オフィスを開放して忘年会パーティを行いました。様々な方に来ていただいてaegifのメンバーも加えると40人以上の方に参加していただきました。



また、来週の6月30日にもaegif主催で「BEER! "SUMMER NIGHT CRUISE 07"」というイベントを行います。こちらはなんと200名もの方に参加していただく予定で、しかも一部キャンセル待ちの方までいらっしゃいます。参加希望を表明してくれたにもかかわらず参加できなかった方には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。



これらのイベントは、社外の方にaegifという会社・メンバーを知ってもらおうという事、メンバーが楽しめる場を提供したいという事、イベントの企画・マネジメントを通して仕事におけるマネジメントを学んでもらいたいという事等の理由によって今後も継続的に行っていこうと思っています。



2007年6月21日木曜日

ファンド vs 取締役会

最近はM&Aなどの報道がよく行われています。そこで気になるのが、ファンドと取締役会の攻防です。



前回の私の投稿に当てはめると、ファンドは株主、取締役は経営陣となります。そもそも両者の利害が相反する場合があるのは当然だとしても、私はこの攻防に対して何となく違和感を覚えています。



一部のファンド株主は、短期的な収益を求めているようなものが多く、表面上は企業価値向上のためと美辞麗句を並びたてていますが、本当に企業価値向上のために行動しているのか、信用できません。短期間で株を大量に取得して、会社へ大幅な増配を要求したり、グリーンメーラーのように株の買取を要求したり、短期的な利益の追求へ血道をあげています。言葉では、そうではないと言っていても行動を見れば、どう見ても説明が出来ないことを平気で行っているものもあります。
一方、一部の経営陣は、株主から委任されて経営陣になったというよりも従業員から出世して、取締役や社長になっているため従業員意識が抜けず、会社の経営者としての意識が希薄なように思います。



そのような株主や経営陣が、企業価値の向上や適切な事業計画の作成といった建前上のツールを使って、自分たちの利益や立場を守るために、他の大切な関係者の事などお構いなしに攻防を繰り返しているようにしか見えません。
もちろん全てのファンドが企業価値向上を目指していないわけではないですし、経営陣にも立派な方はたくさんいらっしゃると思っています。



この構造の背景としては、それぞれの収益構造が根本的に違うということも原因の一つではないかと思います。ファンドの報酬は、業績連動性になっていることが多く、管理報酬と成功報酬があり、成功報酬は過去の計算日の最高水準を更新した分に対して20%というものだそうです。
管理報酬から固定費を賄う事を考えると、ファンドマネージャにとって毎年利益が出ているとすれば、利益の20%が自分たちの収入になるのです。
一方、経営陣にとっては報酬の名称が給与から役員報酬になったぐらいで、金額もそんなに大きく増えるというわけではありません。賞与も完全に業績に連動しているわけではなく過去から大体決められた金額をもらうだけです。しかも、報酬の増額に比べて責任は圧倒的に重くなります。



結局、ファンドの短期的な収益を優先させるような報酬体系と、経営陣の従業員と変わらないような報酬体系をそれぞれの責任や役割に適した体系に変更しなければ、両者の適切な信頼関係は生まれないでしょう。
そして、本当に大切な事は株主や経営陣だけの利益を追求するのではなく、従業員、取引先、地域や国などの関係者全員が喜べる状況にする事だと思います。



例えば、シンプレクス・テクノロジーのように役員の業績連動賞与を明文化して開示し、経営陣に対してその功績や責任にたいして、ふさわしい報酬を与えるということは一つの方向性ではないでしょうか。



2007年6月14日木曜日

会社は誰のもの?

会社は株主のものである、という風に決められています。
法律的、形式的には疑う余地はありませんが、実質的には本当にそうなのでしょうか。
私はいつも疑問に思っており、正直まだ結論は出ていません。



では会社は誰のものでしょうか。
今のところ、私は会社は株主のもので「も」あるけれど、同時にそこで働く従業員、経営陣、お客様などの取引先、地域や国のものであると考えています。



株主は、会社へ出資することで、会社の重要事項を決めそこから得た利益の分配を受けます。
従業員は、自らの労働力を会社に提供することで、給与を受け取ります。
経営陣は、株主から経営を委任され経営結果について責任を持つことで、報酬を受け取ります。お客様などの取引先は、会社へ代金を支払う(または、商品やサービスを提供する)ことで、商品やサービスの提供(代金の支払い)を受けます。
地域や国は、公共サービスや公共インフラを提供することで、税金の徴収を行います。



これらの関係者は相互に影響を与えあっており、会社の規模が大きければ大きいほどその影響も大きなものになります。ですので、どれか一つの関係者のみが得をしようとした場合には、他の関係者には損を与えてしまう可能性があります。全ての関係者が自分の事だけではなく相手のことも考え、皆で喜べるように物事を考えなければなりません。

aegifという会社で、それぞれの関係者が自分たちの責任をきちんと果たし、よい関係を構築していければ良いと思います。
私には、それを実現しなければならない責任があります。それを実現することは、事業を通じて社会に貢献する、というaegifの経営理念の実現の一つだと思っています。



2007年6月13日水曜日

人事を尽くして天命を待つ

私の好きな言葉の一つに「人事を尽くして天命を待つ」というのがあります。



辞書を引くと「人としてできるかぎりのことを実行し、その結果は天の意思にまかせる」という意味です。



目的を達成するためには一生懸命努力しなければならないし、一生懸命努力しても必ず結果が出るわけではない、という当たり前のことです。



一生懸命努力するというのは大変難しい事です。私も、色々な困難にぶつかったときに途中で投げ出したり、もうやめてしまおうか、と思う事がしょっちゅうあります。そんな時に、本当に人事を尽くしたか、後で自信を持って天命を待つことができるか、期待通りの結果が出ないときもさらに努力を続けられるか、と考え自分で自分を律します。



この様に考えることで、私は諦めず一生懸命努力することができます。結果が思い通りにいかなくても、結果を素直に受け入れられます。次へ向かってすぐに走り出すことができます。



そして、不思議なことにそういうことを重ねていくと必ず誰かが見ているもので、いつかどこかのタイミングで突然、納得する結果が出る事が多いものです。私の経験はまだ少ないので帰納的に証明することはできませんが、今まではそうでしたし、これからもそうだと信じています。



また、もし結果が出なかったとしても胸を張って人事を尽くしたと言える状態まで持っていけたのであれば、無駄にはならないと思います。



それにしても、一生懸命努力したけれど、最後は結果にこだわらず天の意思に任せるというのは、生き方としてかっこいいものだと思います。反対に、色々な尤もらしい理由をつけて、「でも~」や「やっぱり~」と言って途中で努力を怠ってしまうのは、かっこ悪いのではないかと思います。



どうせなら、かっこ良く生きていきたいです。



2007年6月7日木曜日

経営理念

aegifのWebサイトの会社案内Topには経営理念を掲載しています。これは、aegifという会社のうち、どこを最も知っていただきたいのかということを考えたときに、経営理念をまず知って頂きたいという思いからです。



そもそも、aegifを設立しようとしたきっかけは、自分の周りの人たちに対する感謝の気持ちでした。
以前から、両親を始め、おいしい料理を作ってくれるお店の方、家の周りの掃除をいつもしている人、街の緑、偶然起こる嬉しい出来事、快適さを提供してくれる様々サービス、日本人に誇りを与えてくれる松下トヨタなどの素晴らしい会社等、色々な人や会社や物事や偶然にいつも感謝してありがとうと思っていました。
そう思っていた時に、偶然「ペイフォワード」という映画を見ました。ペイフォワードとは受けた厚意を、相手に返すのではなく次へ渡すことです。映画では世界中のみんなが、1つの厚意を受けたら3つの厚意にして次へ渡せば世界は変わる、と言っていました。



私が映画を観た時、「これだ!」と思いましたが、私1人で次へ渡すだけでは限界があります。そこで、ペイフォワードの考え方を何とか組織化して次へ繋げる仕組み自体を構築すればいいのだ、という私なりの結論にたどり着きました。



この事はaegifのvalueとして表現しています。



私は、aegifがこのvalueを実現できなくなったとしたら、その時どんなに会社が順調で利益を上げていても、会社の存在意義はない、と宣言しています。利益は仕組みを継続するための手段であって、目的ではありません。



aegifのvalueに同意してくれ、一緒に働いてくれるメンバーがこんなに短期間でたくさん集まった事に実はかなり驚いています。
そして、やっぱりこの事に感謝をして、ありがとうと思っています。



2007年5月22日火曜日

ウェブサイトリニューアル

昨年の2月に会社を立ち上げた時から、ずっと懸案事項であった、ウェブサイトリニューアル。



最初のWebサイトはCTO石井Alfrescoのローカライズをやりながら片手間でやったものでした。
そもそもaegif のウェブサイトを充実させるより、Alfrescoで検索したときaegif blogが上に出てくるようにと判断した結果でしたが、会社の顔として、またクオリティを売り物にしているaegifとしては恥ずかしいかな、という思いはずっとありました。
そう思いつつITコンサルティング財務会計コンサルティング内部統制コンサルティングを次々と立ち上げ、さらには香港にセカンドライフ内サービスを提供する子会社の設立。
子会社設立では、人生で2回目の海外(トロント)にまで行きました。
そのような忙しさにかまけて、自社Webサイトはドンドン後回しに・・・。(詳しくは「会社案内」→「会社概要・沿革」を参照)
しかし、それもaegifを評価して下さるお客様提携先様がいらっしゃる証ですので、感謝の気持ちで一杯です。



そんな紆余曲折を経て5月18日にウェブサイトをリニューアルオープンすることができ、感慨深いものがあります。
そういえば昨年の9月に虎ノ門オフィスを開設する時も、場所選びから内装選びから大変だったけれど完成後は感動したなぁと、思い出しました。



もちろんまだ、コンテンツも完全に埋まっていないし、全体的に絵や写真が少ないなど課題は残っていますので、今後も完成度と高めていきます。



2007年5月15日火曜日

Blog Open

Blog「フジイメセン」をオープンしました。
今後、aegif藤井健一郎のメセンでmessageを伝えて行きたいと思います。

よろしくお願いします。