2013年5月30日木曜日

「女性の活躍」について考える

2013年4月19日に安倍首相が「成長戦略スピーチ」を行いました。

いくつかの項目がありますが、その中で気になったのが「6.女性が輝く日本」です。


ニュースなどで「育休3年間」などと紹介されているのでご存知の方も多いと思いますが、育休3年の話だけではなく「女性の活躍」という戦略のもと女性の継続就業を妨げる「M字カーブ」対策として以下内容を柱としています。
・平成29年までに待機児童をゼロにする

・3年育休を推進するように経済団体にお願いする
・子育て後の再就職・起業支援をする


私も女性には活躍してもらった方が良いと思っていますが、何もそれは「男女平等」のようなあるべき論で考えているわけではありません。男性に偏ってる職場を見直して女性が活躍できる状況にすることが会社のために良いと考えているからです。


女性も男性も能力は変わらない


男性が得意な分野、女性が得意な分野というのはありますが、基本的な能力はかわりません。男性、女性関係なく優秀な「人」を採用できるチャンスがあるのであれば、少々の属性の差なんて関係ありません。ましてや世の中の半分は女性なわけですから、自社に必要な人材を探すのであれば母集団の半分から探すよりも、母集団全体から探したほうが良い人が見つかるに決まっています。


もし、女性のほうが平均して能力が低い人が多いと思っている経営者の方がいるとすれば、それは単に職場の労働環境にマッチしていないだけです。労働環境のせいで力が発揮出来ないのであれば、労働環境を改善すればいいだけです。労働環境に合わないというだけで活躍の場を提供しないというのは経営者とし
ては勿体ないことではないでしょうか。


aegifでは今まで社員の女性比率を上げる努力をして来ました。その甲斐あって以前はほとんど女性がいませんでしたが今は全社員の30%弱が女性社員というところまで来ました。コンサルティング、ITという業界は労働環境が良くないため女性が働きづらいと考えられていたと思いますが、aegifでは環境を整えることで将来的には男女半々を目指していきたいと思います。


女性が働きやすい環境は工夫ひとつで整えられる


安倍首相がわざわざ「女性の活躍」を戦略として掲げているぐらいですから、今の日本では女性が活躍しづらいのが現実です。労働環境が彼女たちのライ
フスタイルとマッチしていないため、本来出来るはずである仕事よりも単純な仕事や簡単な仕事しかできなかったり、そもそも働くということ自体が難しかった
りする状況です。ということは労働環境を整えて彼女たちが働きやすい環境を作ることが出来れば、彼女たちの中にいる優秀な人材を採用することができるはずです。


更にライフスタイルが制約条件の場合、たくさんお給料が欲しいというよりも、自分たちのライフスタイルにあった働き方をしたいというニーズが高いです。経営者の視点としては、お金を使うだけではなく、労働環境を整えるというお金が余りかからない工夫をすることで会社全体の成果を高めることが出来るチャンスです。また、他にも働く場所が少ない人に対して働きやすい環境を提供すれば、モチベーションが高まりやすい、結果的に転職しづらいなど、企業のメリットは大きいといえるでしょう。


子育て世代の経営者として、子育てをしやすい会社にしたい


とまあ色々言いましたが、実はこの理由が一番大きいかもしれません(笑)


私は常々日本というのは老人には優しくて子供には冷たい国だなと思っています。国の借金は1000兆円を超えそうです。これは誰が返すんだ?!と言うと、将来世代の税金から返さないといけないわけです。また、その借金の中身はほとんどが医療、年金といった老人向けばかりで、待機児童の問題や不妊治療の問題などは最近になってやっとちょっと話題になってきたぐらいのものです。日本の人口が減少を続けているのもこうした老人に優しく子供に冷たい政策の結果、現役世代が子供を産み辛いということが大きく影響しているのは間違いありません。


人に文句言う前に自分達でやってみよう


国に対して文句ばっかり言っても仕方ないので、国ができないなら自分たちで出来る限りの事をやろうと思っています。aegifで子育て世代のために行っている制度等は次回の記事でご紹介していきたいと思います。


乞うご期待!


#ちなみに、aegifメンバのおおたにも新米パパさんなんですが、aegif Labo Blogで子育て支援の話に触れてます。国も含めて周りの人達が支援をすることで女性の育児休暇の期間を短くする努力をした方が復帰しやすくなって女性の活躍という目標に対して効果的なんじゃないかなと思っています。



2013年5月17日金曜日

自分の名前は約束の印


2013-05-16 16.10.25
つい先日モンブランの万年筆を購入しました。


私は手紙を書いたり文章を書いたりする習慣がありませんので、文字を書く機会は非常に少ないです。そのため文字を書くときはいつもその辺にある適当なボールペンを使ったり、その場で借りたペンを使ったりしていました。


ふと、自分はどんな時に文字を書くのだろうかと考えたら、海外の会社との契約書にサインするときとクレジットカードにサインするときがほとんどなんですね。まあ、たまにはメモに「ATM」と試し書きをしたりするんですが・・・


契約書に名前を書くというのは、会社を代表して海外の企業とお約束をするということです。個人的な話ではありますがクレジットカードにサインをするというのは支払いを約束することです。要は誰かと約束をする時にその印として手書きのサインをしているわけです。


その約束の印を適当なペンで書くというのはいかがなものか!(今までごめんなさい)


もちろん、筆記具に関係なく約束をきちんと守るということは変わりませんが、襟を正す気持ちできちんとした筆記具を使うことには意味があるかもしれないと思い、万年筆を買うことにしました。


他にも
・万年筆で文字を書いていたらかっこ良さそう
・万年筆を持っていたらかっこ良さそう
・万年筆の話をしていたらかっこ良さそう
というメリットを感じてはいますが、あまり重要ではありません。


ではなぜモンブランにしたのか?
他にもパーカー、ペリカン、LAMY、パイロット、セーラー、ウォーターマン、STデュポンなどなど、色んなメーカーがあります。


そんななかで、あえてのモンブラン!


その理由は私の大学4年生時代に戻ります。
当時、自分は会計士受験生だったのですが、その勉強法はひたすら紙に書くという方法でした。たくさんの文字を書くため、少しでも負担の少ない良い筆記具にしようと思い買ったシャーペンがモンブランだったのです。シャーペンが書きやすかったため、本番で使うボールペン(本番では必ずボールペンを使わなければいけません)も買いました。


正直、ただの学生が1本数万もするペンを買うのは勇気が入りましたが、大切な試験だし、たくさん字を書くし、というのもあって奮発しました。その翌年には無事1回目の試験で合格することができました。きっとモンブランのお陰に違いない。


それ以来、モンブランに対しては良いイメージを持っていますし、モンブランの力で会社が更に発展するようにモンブランの万年筆にきめたわけです(笑)


これからは万年筆で書く必要がなさそうなことでも、イチイチ万年筆を使っていきたいと思います!



2013年5月9日木曜日

副業禁止はもったいない!

業務時間外の自分の時間を何に使っても自由なはずです。
しかし、多くの会社では副業が禁止されているのが現実。

私は常々それはおかしい!と思ってました。


もちろん、完全に自由というわけにはいかないと思いますが、
原則禁止というのはどう考えてもやり過ぎです。

そう考えているので、aegifでは原則として副業を許可しています。
すなわち、
・aegifの売上/利益を損なうこと

・aegifのサービスやaegifと関連するものと誤解されるような行為または表現を行うこと

・法律に違反すること

に反しない限り、なるべく認めましょうということです。

そもそもの問題意識は、自分の時間に何やっても勝手でしょ!という事なのですが、よくよく考えたら経営上のメリットもあるなと思うようになりました。

というのも、副業ということは他人からお金をもらうということです。趣味として行うのに比べて人からお金をもらえるというのはサービスなり製品なりの完成度が高いですし、遊び半分ではできません。そういう経験というのは必ず人の成長に繋がります。プライベートで成長してもらえれば、当然その効果は仕事にも生きていきます。

ましてやエンジニアなどは幅広いことに興味をもって新しい知識や技術を習得することが必要ですし、副業で会社とは違う技術に触れて、更にお金を稼げるレベルまでなることはとても意義があります。

また、副業でできたネットワークが本業に生きる可能性もあります。何もなければできなかったコミュニティが副業をすることでできるというのは本人にとっても会社にとっても良いことです。

さらに、社長の私がこう言うことをいうのもなんですが、副業が成長して本業になるかもしれません。GREEなどは最初は副業的に初めてそのうち成長して今は日本を代表するエンターテイメント企業に成長しています。そこまで行かなくても副業があって多少でも収入があればそれだけでも嬉しいですよね。


というわけで、実は経営者にとっても会社メンバの副業を認めるのは利益があることです。
会社に隠れてコソコソやるぐらいなら、aegifに転職して自由な環境で副業をするのが良いと思います。