2016年2月4日木曜日

なぜ東京は毎年大雪で交通機関が乱れるのか?

こんにちは。

寒い日が続いています。先日は世界的にものすごい寒波だったようで、NYは史上2番目の寒さで1メートル以上の積雪だとか。NYの規模を考えるとアメリカの経済は大丈夫なのかなと思ってしまいます。特典航空券の関係で3年ぐらい前の2月にNYに行きましたが、今思えば無謀だったのかもしれません。

今月は東京では雪は降っていませんが、先月は雪によって電車のダイヤが乱れ大混乱していました。雪が降ると東京の鉄道が混乱に陥ってみんなが難儀するというのはいつもの話です。

そんなニュースの中でちょっと気になったら話がありましたので、今日はそれをテーマにブログを書いてみようと思います。

雪がいっぱい降る地方の人からすると、東京はちょっと雪が降ったぐらいでいつも交通機関が大混乱していて不思議に思う人もいるようです。ある意味、毎年同じような事を繰り返していることが滑稽に見えるのかもしれません。自分たちの地方では毎日東京の何倍の雪が降っているのにそこまで混乱してない事を考えると確かに気持ちは分からなくありません。東京も雪に備えてもっと電車に雪装備を施しておけば良さそうに見えますからね。

なぜ東京の鉄道はいつまでたっても雪に脆弱なのか。
鉄道会社経営者の怠慢なのでしょうか?

私は答えはむしろ逆だと思っています。経営者として限られたリソースを何に充てて顧客満足度を高めつつ自社の利益を高めていくかを考えた結果、1年に1回あるかないかの大雪のために貴重なリソースを割くべきではないと判断しているのでしょう。

雪が多い地方は雪が多いからこそ雪対策のプライオリティが高く、当然鉄道会社もそれに対して対策をすることがみんなの利益になります。一方で東京では、1年に1回あるかないかの雪のために対策をするぐらいであれば、雪が降っていない時にいかに快適に、効率的に多くの人を運ぶかに注力するほうが皆の満足度は高まるでしょう。

信じられない人もいると思いますが、例えば東京23区を環状に走っている山手線はラッシュ時は2分30秒に1回来ます。みんな時刻表を確認して電車の時間に合わせて駅に来るなんていうことはせずに、とにかく駅に行きさえすれば電車がすぐ来るわけです。他にも都01という渋谷から新橋を結ぶバスもピーク時には1時間に20本前後走っています。バスですらほとんど待つことなく行けばすぐに乗れるのです。

このように、東京の鉄道会社は安全をきちんと確保した上でいかに電車の本数を増やすかを考えているわけで、雪の対策のせいで雪以外の日の電車やバスの本数が減ったら利用者も含めてみんなが困ります。

要は、優先順位の問題です。
たまにしか降らないけど1年に1回は起きるかもしれないんだから対策しろ!と単純に物事考えるのではなく、必ず物事には優先順位があるのだということを意識しておく必要があります。

とは言え、鉄道の消費者である我々にとっては1年に1回あるかないかの大雪の時は本当に大変で憂鬱です。鉄道会社の対策を期待したとしても上記理由から無理だと思いますので自分たちで対策するしかありません。

会社全体で雪の日だけは柔軟な勤務体系にできるように準備しておくことが大切です。

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