2007年9月15日土曜日

恐怖への対処

起業をしてからよく人から質問されることがあります。
それは、恐怖に関する質問です。



例えば、会社を0から設立するのは怖くないのか、人を雇うことは怖くないのか、といったことです。
前者の質問は給与所得者の方からよく質問され、後者の質問は独立されているが一人ないしそれぞれ独立された少人数のグループで仕事をされている方からされます。



正直に言えば、ありとあらゆる点から非常に怖いです。怖いのでいつもびくびく怯えています。私は本当に臆病なので、何をやるにしても慎重です。新しいことやるときは必ず最もいい場合と最悪な場合を考えます。最悪な場合にも致命傷にならないような方策や対応策を必ず考えています。それでも人生何があるか分からないので、本当にいつも怖いです。



会社が倒産すること、経済的に大きな損害を被ること、aegifで一緒に頑張っていこうと大きな人生の決断をしてくれたメンバー達を失望させてしまうこと、彼らのキャリアに傷をつけてしまうかもしれないこと、等怖いことを挙げたらきりがありません。



その結果、よく寝れない、朝早く目が覚めてしまう、しょっちゅう何かに追いかけられている夢をみる、胃が痛むなど、いつもプレッシャーを感じています。



しかし、そういう状況を全て踏まえたとしても、私は会社を設立し、メンバーを増やし、会社の規模を大きくしていく事を選択します。この選択は何があっても変わらないという自信があります。



それは何故か。



私にとって最も怖いことは、自分の「事業を通じて社会に貢献する」「世界中を大きく変えるような技術やサービスを生み出す」といった人生の目標が達成できなくなることだからです。
会社が失敗しても人生の目標は達成できるかもしれません。しかし、人生の目標に挑戦することをやめてしまったら人生の目標は達成できません。死ぬ前に、あの時挑戦していればと思って死んでいくのは私にとって他のどんなことよりも一番怖いことです。



以前サラリーマンとして企業に勤めていたときに、新卒の元気の良い女性に言われたことがあります。「藤井さんって本当に小心物だよね」って。新卒のその子にも伝わってしまう私の小心者っぷりは一生変わることはないのかなと、思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿