2009年3月17日火曜日

祖母との想い出

先日、私の祖母が亡くなりました。
享年95歳、大往生で寿命を全うしたのだと思います。



私は、子供の頃数年間、祖母と田舎で一緒に暮らした事があります。
幼い頃の話ですのでほとんど覚えていないのですが、いくつか記憶している事があるのでご紹介したいと思います。



・ラムネ屋
田舎の家では昔から様々な商売を行っていました。私が子供の頃には商売の一つとしてラムネ屋をしており家にラムネ工場がありました。今でも私がラムネ好きなのはこの影響だと思います。



私が田舎にいるときにラムネ屋を廃業して喫茶店を始める事になりました。ラムネ工場を壊す前に工場の中で撮った写真を今でも覚えています。私にはラムネ工場をやっていたという記憶は全くないのにも関わらず、このシーンだけが私の記憶に残っているのは、オカルト的ではありますが皆のラムネ屋に対する強い思いが影響しているのではないかと思います。



・悪い事をしたら必ず誰かに見られている
喫茶店を始めた後、祖母はお菓子の缶の様なものに日々の売上などを入れていました。その缶を喫茶店から祖母のいる母屋に運ぶのが私の日課になっていました。それを運んで毎日お小遣いをもらっていたのです。



ある時、いつもの様に祖母の元へ運んでいた私ですが、急に缶の中に興味を持ち中庭で開けてみました。そうしたら中にはたくさんのお金が入っています。中庭で祖母には丸見えだったにも関わらずその中の1万円を中庭の石の下に隠して、祖母の元に缶を運びました。



お小遣いを毎日たくさんもらっていましたし、欲しいモノもほとんど全て買ってもらっていたのでお金が欲しかったわけでありません。その時、お札が旧紙幣から新紙幣への切り替わりの時期であり、私は旧紙幣の1万円札を宝物として持っていましたので、旧紙幣の1万円と新紙幣の1万円(しかもピン札で!)をセットで欲しかったというのが動機です。



それを祖母が見つけて家中で大変な大騒ぎになりました。でも祖母は、きっと善悪の判断がついていないんだというように私を擁護してくれましたが、そんな事はありません。私はお金の価値は全く分かっていませんでしたが、私がやった行為が明確に悪い事だという事を認識していました。



この時に私は、悪い事をしたら必ず誰かに見られているという事を教えてもらいました。人に後ろ指を指されるような事はどんな時でもやってはいけないと強く思い、実践しています。



それを祖母に教えてもらわずに、大人になってから他人様に対してやっていたら・・・と思うと、本当に怖いです。今でもこのことは感謝をしています。



・立派な人になりなさい
小学校の先生に言われた話らしいのですが、私は将来、非常に立派な人になるか、大悪党になるか、どちらにふれるか分からないけれどいずれにせよ極端な人間に育っていくという内容でした。先生がなぜそんな事を言ったのか全く分かりませんが、とにかく極端な性格だったという事でしょうか。



その話を私の両親から聞いた祖母は、その言葉を私に何度も何度も繰り返し聞かせ、将来は絶対に立派な人にならないといけないと諭してくれたものです。



正直今でも自分がどうなるのかは分かりませんが、祖母を初めとした一族のためにも、どうせなら偉い人になりたいと思って生きています。



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