2012年1月21日土曜日

仏作って魂入れず

aegifでは、2012年1月から新しくキャリア・パスとそれに伴う人事制度を導入しました。


今までは基本的には個々のメンバとの話合いで人事を決めており、またその内容は私の中では首尾一貫しているものでしたが、外からは分かりづらい部分も多かったと思います。


会社の規模が大きくなるにつれ、やはり「分かりづらい」という事から発生する様々な事象が大きなマイナスになってきました。ですので、そこを整理する必要が出てきたのです。


詳細な内容はここでは書きませんが、
・会社の規模を拡大する
・会社に貢献しているメンバを評価する
・個々人のキャリアに対する考え方を尊重する
・みんながチャレンジしやすい環境にする
・会社に貢献できないメンバを排除する
といったことを重視しました。


こういう事を考えながら人事制度を策定し明文化していく過程で、「ある事」に気がつきました。


「仏作って魂入れず」


キャリアパスと人事制度を明文化して文章だけを読んでみると、非常に冷たいというか、機械的というか、そういう風に感じます。自分で作っておいてなんですが(笑)


例えば「リーダは目標(チームの人数と売上)を2半期達成できないと降格になります」という項目があります。この項目の文面だけを見ると、せっかくリーダになったのに降格させれらるなんて冷たい、コワイ会社だなぁと思うと思います。


もしかしたら、こういう会社は冷たい、コワイ会社なのかもしれません。ただし、確実に言えることはリーダを降格させたいわけではありません。
私は過去に運が良く成果を出したが今は全く成果を出せてない人がずーっと同じポジションにしがみついて、若い人・新しい人達にチャンスをあげられない会社なんてイヤですし、自分だったら勤めたくありません。
そもそもリーダは立候補制になっていて、審査はありますが比較的簡単にリーダ候補になる事が出来ます(リーダになるためには目標を達成する必要があります)
一旦降格になったリーダだってそれでもう一生リーダになれないという訳ではなく、他のメンバと同じ基準で立候補する事ができます。


結局、制度(あるいは文章)という「仏」だけを作っても、どういう会社にしたいのかという「魂」を入れなければ制度というのは全く意味がなさそうです。


制度というものは判断/運用する側がどういう風に運用するのか、どういう会社にしていきたいのか、がとても大切なんだと思います。そこがブレているとマニュアル通りにやっていれば良い、書いてないことはやらない、書いてあることはどんなに現状に則していなくてもやってしまうという官僚主義になってしまいます。


新しい制度を導入したのは今年の1月からですので、こんな偉そうな事を書いていますがどうなるかわかりません(笑)


でも、少しでも良い会社にするために新しい制度を導入したという事だけは間違いありません。



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