2015年2月19日木曜日

現実にいつも怯えながら、でも最後まで自分の好きにやる

こんにちは。


先週祝日だったので、ブログをおやすみしてお久しぶりです。今日のABMはスギモトさんと二人だけです。明日創立記念パーティで忙しいのでマカロンさんにはABMの相手をしてもらえなかったイージフのフジイです。詳しくは来週書きたいと思いますが、今回のパーティは想像よりも多くの方に参加いただけそうです。aegifメンバもほとんど参加しますので、ぜひメンバも交えて皆さんと交流できればなと思います。


さて、というわけで今週の本題に入りたいと思います。


現実を直視しながら理想を持ち続けることの難しさ、人生の「賞味期限」


というブログをメタップスの佐藤社長が書いていてバズっているようです。直接の面識はなく六本木のawabarでたまに見かける程度ですが28歳とは思えないその慧眼には感服しています。


全体的に私が普段から思っていることをそのまま文章にされており、経営者っていうのは年齢関係なく同じような事を考えているんだなと思いました。特に最初が外貨を稼ぐって・・・、どこかのシャチョウが最近ブログで書いていましたね(笑)。その中でいくつか自分が経営者として感じたことを書いてみたいと思います。


現実を直視しながら理想を持ち続けることの難しさ」


まずはホントこれに尽きます。この言葉は身にしみました。10年も会社の経営者をやっていると理想は分かるんだけど現実はこうでしょ、というような考え方になりがちです。かと言って理想がなければそもそもなんで今この会社をやってるんだっけ?となってしまいます。単なる惰性なのであればさっさと会社なんてやめた方がいいのは間違いありません。


しかし、日々迫ってくるのは現実だけなわけです。現実の連続、理想が入る隙間なんて全然ないどころか日々理想なんてものは擦り減っていきます。理想は絶えず自分で無理にでも膨らませ続けなければいけません。これが本当に難しい。


会社としてすぐ稼げる割の良い仕事が来ているのにそれを断って結果が出るかどうか分からない投資にリソースを回さなければならない時、会社としてメンバの労働環境を守るために取引をお断りする時、会社の事業を集中するために会計事業を縮小する事を決めた時、どれも苦しい決断でした。


特に会計事業を縮小した時には当時在籍した会計士のメンバ2人に会計士として働いてもらうことができなくなったと伝え、結果二人とも会社を去って行きました。一緒に働いてた仲間が去る時はaegifと自分を否定され見限られたような気がして、本当に悲しい気持ちになります。これは今でも変わりません。


一方で現実を見ないで単に理想だけを掲げてあるべき事を話すことがいかに簡単か。こうあるべきだ、こうしたいと言って誰かを批判するだけで、自分は行動しなくていいわけですから。逆に現実だけ見ていれば、今できそうな事だけをやっていればいいのでこれはこれで楽です。何も新しいことに挑戦しなくても良く、不安になることもありません。


こうしたい、こうあるべきだ、という理想と現実の間には大抵大きな、しかもすぐには埋められないGAPがあって、それをどうにか一歩ずつ埋めていくんだけど、決してそこが埋まることはありません。なぜ理想通りいかないのか、嘘つきなのかという様な批判を浴びつつ、一方で現実にはしっかり目をやって一歩ずつ確実に進めていかないといけないのは本当に大変なことだと痛感しています。


私の場合は、現実にいつも怯えながら、でも最後まで自分の好きにやる、と対処しています。いつも何があっても死ぬことはないと自分に言い聞かせています。でも、理想を追う時と理想を諦めても現実を重視する時のバランスが難しくいつも失敗しながら進んでいます。


「できる事の少なさに対する絶望」


学生の時や社会人の最初の頃は自分たちが見えてる世界が狭かったり、そもそも自分たちができることしか親や上司から与えられてなかったんだと思います。そのため、自分たちが見えてる範囲内のできる事というのは結構多いと勘違いをしていました。


私は大手企業には4年ぐらいしか勤めていないのでそれ以降の事は分かりませんが、もしかしたらそういう環境にいればある程度経験年数を積んでも同じようにできる事は結構多いという感覚を持てていたのかもしれません。


しかし、会社を作って暫くすると自分ができる事はなんて少ないんだろうと実感します。とにかく知らないことが多いし、自分の能力の限界も感じます。会社の設立登記一つも満足にできないですし、どこに営業すればいいかも分からないし、営業に行っても何をすればいいのか分からない、いざ契約となっても契約書をどうするんだということから分かりませんでした。文房具一つ頼み方もわからないですし、PCだってどれを買ってどういうセットアップをすればいいかも分かりません。


今まで大手企業に勤めている時には気が付きませんでしたが、色んな人が私が当たり前だと思っていたけれども見えてなかった事をやっていたんだなと気付かされました。


あんなに何でもできると思っていた自分の事を恥ずかしく思いつつも、できることが少なすぎて落ち込みました。世の中に自分なんていてもいなくてもあんまり変わらないということも分かりました。


私はひと通り激しく落ち込んだ後に、開き直ることにしました。できないものはできないんだから仕方ないですし、自分ができない事に落ち込むよりも自分ができる事を見つけたり自分が少しでも達成してきたことを喜んだほうが楽しいと思います。


今も日々できないことがドンドン見つかっている状況ですが気にしないように努めています。できる事、してきた事もドンドン増えているし、今日できなかったことが明日できるようになっていればそれはそれで幸せな事だなと思ったからです。


「損得で考えると損する」


逆説的なのですが損得で考えると損するというのは経営者として実感できます。正確には損得「だけ」で考えると損するという事なんだと思います。何かを決める時に必ず損得は重要なインプットの一つとして考慮しますが、最終的には損得だけではなくなぜ我々がそれをやるのかと言ったストーリ、自分の信念、チームとの相性など他の要素も大切です。


得をするために損得だけでは考えないという事ですので、決して清廉潔白で偽善的な話をしたいわけではありません。先ほどの理想と現実の話ではありませんが、現実としてお金が企業にとって最も大切な要素の一つであることは間違いありません。


また、これは経営者特有の難しさだと思うのですが損得といった時に会社の損得と個人の損得があり、短期的にはそれが相反することが多いという事に注意が必要です。この点について予め色んな状況に応じたシミュレーションをしておくことと、最初からその切り分けに関するルールを作ってその通り運用していくということが有効なのかなと思います。


というわけで今回のブログは以上になります。英語に関しては「昨日」から一歩も進んでる気がしません。今は成果が目に見えてないだけで目に見えないところではきっと進歩しているはずと自分に言い聞かせて頑張りたいと思います。思い込みの強さも自分の良い所だと思うので。


 



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