こんにちは。
つい最近まで毎日寒くて凍えていた気がしましたが、すっかり暖かくなりました。先週はちょうどマレーシアに行っていて久しぶりに半袖半ズボンで過ごしたり、プールに入れたりして幸せでしたが、日本もすっかり暖かくなってきたのでこの調子で三寒四温などと言わずに一気に暖かくなってもらいたいものです。
先日、友人がFBでおすすめしていた「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?」(松村嘉浩)という本を読みましたので、それを読んで思ったことを書いてみたいと思います。
この書籍の内容を結論から言ってしまうと、みんなが漠然と不安な理由は、まったく新しい時代にいるのに今までどおりに生きようとする既得権益層が世の中を歪めているから、という話になります。
私達の父親くらいの世代が若いことは将来は希望に満ち溢れていたというような話をよく聞きます。将来に不安を持つよりも希望を持つことができたし、そういう人も多かったようです。
しかし私も含めて私の世代や下の世代は将来に不安を持っている人が圧倒的多数だと思います。不安な要素をあげればきりがありません。例えば、
・少子化で人口が減少していく
・景気も今まで良くなったことは一度もないし将来も暗い
・年金も今言われているように貰えない
・消費税は上がることはあれ下がることはない
・原発の問題も未解決で進まない
などなどです。さらにそれに対して的確な対処がなされているとは思えない上に、既得権益が強すぎて今後も改善されていく見込みが全く見えません。社会を上から俯瞰して見れば本当に暗くなることばっかりだなと私も思っています。
ダメなものをいくらダメと言っても仕方ない
実際の所、私達が暗くなったって今の状況が改善するわけではありません。誰かが世の中を不安のない世界にしてくれることもないし、戦争や国がデフォルトでもしない限り既得権益層がいなくなることもありません。どうせ生きていかなければいけないのだからダメな事よりも良い事に着目したほうが幸せな気持ちになれるのではないかと思います。
上から見てダメだと思ったら、今度は下から見てみれば良いこともたくさんあります。
現代に生まれて良かった
私は50年前に生まれるのと現代に生まれるのであれば、間違いなく現代に生まれてよかったと思っています。
50年前はこんなにどこでも便利なインターネットは使えませんでしたし、一人が何台もPCを持てるような状況ではありませんでした。私の中学生の時ですらHDDなどない本当に簡単なことしかできないPCが平気で40万や50万円もしました。今からほんの20数年前の話です。今であれば全てが揃っているPCが10万円やせいぜい15万円も出せば買えてしまいます。
音楽を聞くのにも、本を買うのにもわざわざお店に出向いて探したり、在庫を取り寄せたりしなければいけませんでしたが、今であればボタンひとつで一瞬で購入することができます。
また、大学生の頃に大学で使う教科書などの紙媒体が多すぎてなんとか電子化できないかと家の中でLANを組んだり、スキャナを買ったりして色々試したことがありますが、当時は電子化は実現できませんでした。何がボトルネックだったかというとストレージです。教科書のスキャンデータを保存するHDDが高すぎて大学生には不可能でした。今からほんの15年前の話です。今ではストレージの問題はほぼないと言ってしまったも構いません。Dropboxに年間1万円を払えば1TBもの容量をネットワーク上で使えるようになるわけです。
その後、社会人になりたての時に全てのメールやカレンダをPDAで管理しようとした事があります。お金も手間もかかりましたが結局満足した同期しか出来ませんでした。今からほんの10年前の話です。それが今ではスマートフォン一つで電話、メール、カレンダはもちろんの事、ゲーム、音楽、本、勉強、インターネットなどなどありとあらゆることが簡単にしかも低コストで出来てしまいます。私の英語学習もスマートフォンに音声データを入れられるので助かっています。
こうやって振り返ると当時はあの手この手で苦労して出来なかったことが、今では簡単に出来てしまうということに感動します。
自分たちの新しいルールで楽しむ
将来は不安に違いないのですが、逆に今までに出来るようになった事を考えたら楽しい気分になれますし、きっと将来も同じように出来ることが増えていって楽しいんだと思います。もちろん昔は当たり前に出来たことが将来はできなくなるということも増えると思いますが、単にルールが変わって楽しみ方が変わったと思えばいいだけです。
昔はこうだったあーだったと考えるのではなく新しいルールに則った新しい自分なりの楽しみ方を探し出せば良いと思います。どうせ生きていくのならば出来ないことを考えて落ち込むよりも、出来るようになったことを考えて毎日楽しんだ方が良いですよね。
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