2015年4月2日木曜日

自分のお金を何に投資すべきか?

Spring has come.

4月になっていよいよ春めいて来ました。昨年の4月最初のブログは敢えて新入社員のネタを外して花見の記事を来ました。そして翌週からいくつか新入社員向けの記事を書きましたが、今年はABMと4月1日が重なったこともあり最初から新入社員ネタでいってみたいと思います。

参考までに昨年度の新入社員向けのフジイメセンは以下の4つです。ランチの話は関係ないかと思いますが、、、まだ読んでいないかたはきちんと復習しておいてください。
研修期間は徹夜しよう!
やっぱり、新入社員へのアドバイスなんて必要なかった
転職先は給料だけで決めていい
六本木おすすめランチ ベスト5

今週は「堀江貴文氏が失業者を擁護するジャーナリストを一喝「完全に自己責任じゃん」」というトピックニュースを読んで新社会人向けに思ったことを、いつも通りあまり記事の内容とは関係なく書いてみたいと思います。

この記事の内容は要は
「稼いでたときに、つまり『r』に、どんどん(お金を)入れれば良かったんですよ」
「r」とは、経済学者トマ・ピケティ氏の提唱する資本主義の方程式「r(資本収益率)>g(経済成長率)」の「r」のことだ。ピケティ氏は、資本主義社会では、労働から得られる所得「g」より、株や不動産収入など、資本による収益 「r」が上回ることを指摘している。
という事です。この内容に対して私は概ね反論の余地がなく自分自身も耳が痛い状況なのですが、一方で特に新入社員を始めとする若い世代の人たちには間違ったメッセージになってしまうおそれがあります。

つまり、若いうちに毎月1万円や2万円をコツコツ貯金や投資をしていれば、それは何だかとても良いことをしている模範的な若者という風に見えると思いますが実際には必ずしもそうではないということです。 

株や不動産収入など資本による収益だけが投資ではない

「投資」というと株や不動産やFXなどの資本を形成するものを考えると思いますが、このような投資だけが「投資」ではありません。特に若い世代の人たちにとって一番効率の良い「投資」は間違いなく自分への投資です。資産形成のためや特に目的もなく毎月1万円や2万円貯金や投資をするぐらいであれば、毎月それだけ本を買って読んだり、何らかの勉強をするために専門学校やスクールに通ったり、あるいは見聞を広げるための旅行に使った方が良いのです。

もちろん、あるタイミングで自分に投資するよりも資産形成のために投資したほうが効率良くなる瞬間がきます。その時が来るまで少なくとも20代のうちはとにかく自分に投資する事に心がけたほうが間違いなく効率的です。これは完全に私の個人的な感覚に過ぎませんが35歳ぐらいが自己投資から投資へ切り替えるターニングポイントなのではないかと感じています。 

投資と消費は違う

そうなると今度は何でもかんでも自分の好きなように使うのが自分への投資という勘違いをしてしまうかもしれません。しかしこれは違います。ここが難しいところなのですが、自分への投資と単なる消費は違います。なんでもかんでも自分への投資というレッテルを貼ってお金を使えばいいわけではありません。

さらに難しい点は、では投資と消費の違いはなんなのかという事について一律の基準がないということです。人によって何がムダかという基準は違いますので、ある人にとってはムダな消費でも、別の人にとってはとても意義のある自分への投資になる事もあります。

一つだけ言えることは単なる自分への言い訳(これは消費じゃなくて投資だから使っちゃっていいはずだ・・・)にならず、きちんとこれは自分への投資なんだと言える基準や哲学をしっかり持つことがとても大切です。 

時間は大切

最後になりましたが時間は大切です。
何を当たり前の事を言っているのだと皆さん思ったと思いますが、ここで言いたいことは自分で稼いで自分への投資をする資金を貯める時間を節約しても構わないということです。言い換えれば、借金をしてでも自分への投資を優先すべきだということです。

これはみんなにオススメ出来る方法ではありませんが、お金のリテラシーが高く投資と消費について自分の考えがしっかり確立している人であれば今手元にあるお金だけが自己投資に回せるお金ではありません。借金をしてでも自己投資にまわすべきです。

例えば奨学金を受けて大学に通うなんていう事は典型的なこの例だと思いますし、他にもローンを組んで専門学校に通うといったことや、極端に言えばお金を借りて世界を回るということも人によっては意味があります。

例えば世界を回るための100万円を貯めるために月2万円づつ貯金したら4年も掛かってしまいます。4年も時間が経ってしまえば自分を取り巻く環境も自分の感性も変わってしまい、最高のタイミングを逃してしまう可能性が高いです。こういう時は私であれば自信を持って100万円の借金をして自分への投資に回します。

こうやって借金ができてしまったとしても、上にも書いた通り35歳前後までに完済して、それ以降はその前までの自分への投資であがったはずの自分の労働から得られる所得で株や不動産収入などの投資に励めばいいのだと思います。

借金してでも自己投資した方が良いという話は少し過激でしたが、ちょうど初任給を貰う前のこの時期はみなさんも今後貰っていく給料をどのように「投資」と消費に回していくか考える良いタイミングになるのではないでしょうか。

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