2014年5月1日木曜日

オレか二郎か、二郎かオレか

(タイトルは本文とは余り関係ありません)


オバマ大統領が次郎に行って二郎さんのお寿司を食べたとかいうのが最近は世間を騒がせていますが、今日はその次郎ではなく、私の中で最近の大ニュースだった二郎の話をしたいと思います。


ラーメンじゃない、二郎という食べ物


私の母校の慶應の側にとても有名なラーメン屋さん(便宜上ラーメンとさせていただきます)があります。ラーメン二郎三田本店です。
・注文するのに呪文が必要(トッピングのパターンが多いので呪文の様に聞こえる)
・ラーメンじゃない、二郎という食べ物(太麺すぎるのでラーメンと言うのは憚られる)
・モップの柄でスープをまぜている(ただの噂で真偽の程は確かではない)
・1食で男性1日分のカロリーを摂取できる(一節によれば小で一杯1600kcalとか)
・オレか二郎か、二郎かオレか(食べた後苦しすぎるため、体の中の物が全て二郎なんじゃないかと錯覚する現象。aegif CTOの言葉)
などなど。この手の話をあげたらネタに事欠かないのが二郎です。


二郎系は専門用語が多くて分かりづらいと思いますので「ジロリアンが使うコールや用語のまとめ」を一読しておくことをオススメします。


実は私もジロリアンなのですが、お恥ずかしい事に在学中に行ったことはありませんでした。同級生に大ダブルをペロリと食べる猛者がいて何回か誘われたのですが、なぜか二郎とは距離をおいていました。


ジロリアン誕生


そんな私が二郎デビューしたのは、社会人になってからです。たまたまその時中目黒に良く行くことがあったので大学時代から気になってることもあり、試しに行ってみることにしました。二郎界において目黒店は量が少なくて、豚肉が安定しない(脂身ばっかりの時がある)というので、そこまで評判は高くないのですが、それでも自分には衝撃的なビジュアル、味、そしてなによりボリュームでした。


「二郎は3回行け」という格言があります。最初は美味しいと思わなくても3回食べるとハマってしまう。逆に言えば3回も食べられる様な人は大体好きという意味のようです。そんな中、自分は最初の1回からとても美味しく食べることができ、はまってしまいました。


なぜ、学生時代の4年間を二郎なしで過ごしてしまったのか、大Wをペロリと食べる友達がいたのに一緒にいかなかったのか、いくら後悔しても後悔しきれません。あの当時に戻れるなら引きずってでも二郎に連れていきます、入学式の日に。


その後は目黒店に通いつつ、聖地やメッカと呼ばれる三田本店や行った先々の支店の開拓をしていました。今のところ行ったことのある二郎グループのお店は全部15店舗ぐらいだと思います。また二郎以外にも、二郎インスパイア系というジャンルもあり、こちらのお店もそれなりに開拓をしていました。二郎インスパイア系というのは、二郎ではないが二郎っぽい食べ物を出すお店の事をいいます。私の経験では二郎インスパイア系は大体美味しくないというのが結論でした。


二郎を3食連続で食べた(夜→翌日昼→翌日夜)次の日に何食連続で行けるかと想像しただけで気持ち悪くなったとか、間違って大豚を頼んで1日中苦しんで病院に行きそうになったとか、ニンニク入れすぎて次の日ずっと下痢だったとか、懐かしい思い出がたくさんあります。


二郎インスパイア系なのに!?


そんななか、先日私のジロリアン人生に衝撃的な事件が起きました。
完璧な二郎を発見してしまったのです、しかも二郎インスパイア系で。


2014-04-28 16.31.29
その名も「豚星。」。東横線・白楽駅の神奈川大学入口の交差点にあります。
横浜界隈の二郎のレベルの高さは異常。


二郎といえば全体としては美味しいものの麺の固さに不満があったり、豚の安定度・柔らかさ・しょっぱさに問題があったり、スープの味付けが自分の好みじゃなかったりと中々バランスが悪いんです。上の写真を見てもらえれば分かると思いますが、バランスとは無縁のビジュアルですよね?


ところがこちらのお店は全部が完璧。そのなかでも特に豚はおいしすぎて全く隙が見当たりません。美味しすぎるのでおみやげチャーシュー(500g1000円)を買って帰りましたが、改めて家で食べても変わらぬ美味しさです。麺が固すぎず柔らかすぎず、スープは麺や野菜を絡めて食べるのに調度良いカラさ(飲むのはカラすぎて無理)、野菜は適度にシャキシャキして豚との組み合わせが最高、味玉も大体いらないことが多いのですがちょうど良く味がしみてていい塩梅でした。


二郎と出会ってから10年以上経つ私ですが、こんな衝撃を受ける二郎に出会えるとは、しかもインスパイア系で。色んな意味でなかなか通うというわけには行きませんが、機会をみてまた行きたいと思います。


三種の神器


ここまで読んで行きたくなった人もいるかと思います。このお店に限らず二郎系を始めて食べる人に必ず持って行ってもらいたいものが3つあります。


スマフォ
本でもOKです。大体二郎はかなり並びます。支店でも有名どころであれば最低30分、本店だと2時間待ちというのもザラです。その間時間をつぶす物がないとつらすぎます。しかも想像よりも時間が長い事も多いので、万が一に備えて予備のバッテリーは持って行きましょう。iPhoneの人は携帯充電器がオススメです。


ウーロン茶
二郎のあのボリューム、油、濃い味です。途中で何回かなんでオレこんなに頑張ってるんだろう・・・、と気持ちが落ちる瞬間が必ずあります。そういう時に水だけで凌ぐのはつらいもの。口の中をさっぱりさせて気分転換が出来るウーロン茶が必須です。ちなみにめぐ二郎の脇の自販機は全部ウーロン茶な程なのですが、場所によっては売ってないところもありますので事前に準備しておきましょう。


ポケットティッシュ
そもそも汁物の上に、どんぶりから溢れんばかりに入っていますので丼を触ると手に汁が付きます。脂っぽいのですぐに拭きたくても台を拭く汚そうな雑巾しか置いてありません。また、食べていくにつれ口の周りもベタベタしてきます。ただでさえ量が多く丼に集中しないといけないのに、こんな状況では集中できず、ひいては完食できないなんて事にも。ちなみに、二郎で完食できないというのはそれはもう下手したら出禁を食らってもおかしくないぐらい失礼な事なのです。そんな事態にならないようにポケットティッシュは絶対持っていきましょう。


リスク無くして成長なし


自分は色々な所に食べ歩いて開拓するのが好きなのですが、いつも悩む事があります。というのは、行ったことのないお店を開拓するのはリスクが高い、という事です。もう既に知っている美味しいお店に行けばリスクはなく、満足した物を食べること事ができます。


でも、それでは成長できません。そこまでで打ち止めです。ひば二郎、さく二郎、神保町二郎で満足してそこでリスクを取ることをやめていたら今回このお店には出会えませんでした。美味しいお店もたくさん知っているのにそれに満足せずに新しいお店を開拓する姿勢だけが、自分を新たなステキなお店に連れていってくれるんですね。


この法則は仕事でも何でも一緒だと思います。
何歳になっても失敗を恐れず新しいものに挑戦できる人でありたいと思います。



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