「やっぱり、新入社員へのアドバイスなんて必要なかった」の記事をUPしたところ、編集者の友人から「転職先の選定基準が書かれてたらより流れよく読める」というアドバイスを頂きましたので、その解答になっているかは分かりませんが当時の私がどうやって転職先を決めたのかをご紹介したいと思います。
当時私が転職先を選ぶに当たっては、自分で起業するという事につながるような経営に関する仕事がいいと漠然と考えていました。なので、経営コンサルタントも経営っぽいし、監査法人も数字の事を見るから経営っぽい、金融関係もお金の事を扱って経営っぽい、経営企画部とか部署名に経営がついてるから経営っぽいなど、その程度の基準です。他にもなんとなくやりたい事もあるけど、お給料の事も無視できないし、労働時間もどの程度がいいのか、こんな漠然とした気持ちで転職先を選ぼうと思っても選べるわけがありません。
転職先を給料だけで決めてみよう
それであれば、どうせお金はいくらあったって困らないし、どんな転職をする時だって給料の事を考えないことはありません。転職先を選ぶ時に給料が大切な基準の一つになることは間違いないわけですから、そっちの方向に目一杯振ってみようと思いました。他のことはお金をたくさん稼げるようになってから考えればいいやと考えたのです。当たり前のことですが、違法なことや反社会的な事は論外です。親兄弟に迷惑はかけたくありません。
万が一、給料が同じぐらいだったら時間の拘束が少ないところにしようと考えました。これも、総額が一緒であれば時間が短いほうが時間単価が高いからです。一応監査法人に転職するときは、それ以外にも公認会計士第三次試験の試験要件を満たしやすいということを重視しましたが、それでも結局監査法人が一番条件が良かったです。
こうして2社目、3社目と1円でも給料が高い会社に転職していった結果、最終的には20代半ばの若造としては破格と言ってもいいぐらいの給料をもらうことができました。自分で言うのもなんですが、2005年前後という景気の良い時期だった事もありますが、正直貰いすぎだな・・・と思っていました。でも、そのお陰でわかったことがあります。
お給料をたくさんもらっても幸せになれない
まず、お金の稼ぎ方がある程度分かりました。お金を稼ぐ事に対して自分で出来ることがある(もちろん簡単ではありませんが)と思うことができました。お金に対して、どこからか湧いてくるものを単に貰うだけではなくて、自分で能動的に獲得しに行けば成果がでるんだという事がわかったのは大きな経験だったと思います。
次に、お金というのはとても重要な基準だと思っていたのが間違いで、自分にとってそこまで大切な基準ではないという事が分かりました。これじゃないなーっていう感覚です。偽善ぶるわけでもありませんが、実際のところお金をたくさんもらうよりも誰かに喜んでもらうほうが自分は楽しいんです。
そうすると自分の中でのお給料との付き合い方が決まります。またお給料を稼げるようになる過程で、自分のやりたい事や労働時間への考え方、できること・できないこと、などが明確になっていきます。
お金じゃ幸せになれないというのが本当の意味でわかったのは、一番最初にお給料をたくさんもらう事だけを基準にして転職先を選んだからです。曖昧な基準のまま、お給料も重要だしなぁ、、ぐらいであれば分からなかった事だと思います。
仕事はお給料だけではない。
逆説的ですがそれを実感するためにも、若くて転職を考えている人はお給料だけを基準に転職先を選んでみるのはいかがでしょうかッ!
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