2014年9月25日木曜日

リーマンショックの時に起きたことから学んだこと

こんにちは。

先日、日本に帰ってきました。ハワイに行く前の日本は夏、ハワイも夏だったのに帰ってきたら日本はすっかり寒く秋になっちゃっててテンションがただ下がり中のイージフのフジイです。色が白すぎるので勘違いされがちですが私は夏生まれの獅子座です。今日のABMも寒いから、、とか、休暇明けで、、とか言ってキャンセルしようとしましたが本社のスギモトサンによって阻止されました。平常運転です。

さて、今日はちょっと時間が経ってしまいましたが「リーマンショックの時にaegifに起きたことから学んだこと」について書いてみたいと思います。

未読の方はこちらを先にお読みいただくことをオススメします。
リーマンショックの時にaegifに起きたこと(前編)
リーマンショックの時にaegifに起きたこと(中編)
リーマンショックの時にaegifに起きたこと(後編) 

・あきらめたらそこで試合終了だよっていうのは本当

あきらめたらそこで試合終了だよ」ということは、裏を返せばあきらめなければ試合は終わらないということです。スポーツの試合では時間制限がありますが、人生では時間制限がありませんので自分が諦めない限り試合は終わらない=勝負の行方は分からないということです。

リーマンショックが起こる前後の7ヶ月間は毎日ほとんど眠れなかったという話をしました。この時自分はこのまま頑張れば会社がなんとかなって上手くいくとは全く思っていませんでした。将来は全く見えない中、傷が大きくなる前に会社を畳むか、合法的な手段を尽くして倒産するまで続けるかを考えた結果、今畳んでも損害は余り変わらないし、であれば倒産するまで頑張ろうと決めただけです、あきらめたくないから。将来が見えていたから頑張れたわけではありません。

あそこであきらめていたら後は粛々と会社を清算して本当に試合終了になっていたと思います。 

・意外になんとかなる

そう決めたからには、恥ずかしい行動はしたくありませんでした。決めたのにやっぱり辛いからと言って逃げるのは絶対にイヤでした。後から人に聞かれたときに、会社を潰してしまったことは申し訳ないという事は変わらないにしても、正々堂々とやるべき事をやってこれ以上できまないぐらい頑張りましたと説明をしたかったのです。

その結果、たまたまではありますが運良く生き延びれました。その時一番思ったことは先が全く見えなくて苦しかったけれども、頑張ってれば意外になんとかなるもんだなという事です。あまり楽観しすぎてもいけませんが、悲観しすぎて諦めてしまうのも良くないのだなと学びました。

頭の良い人であればあるほど、きっと考えて先が見えない事があれば諦めてしまうと思いますが、先が見えなくてもとにかくやっていれば何とかなるものなんですね。もちろん、闇雲に何でも頑張れという訳ではありません。意外になんとかなるかもしれないから先は見えなくてもやってみよう、頑張ってみようという事が大切な時もあります。それを知っているか、知らないかは人生で大切な決断を迫られた時に大きな違いが出るのだと思います。

意外になんとかなるもんだよと無駄にポジティブに考える事は大切です。 

・苦しいことを乗り越えた過去の経験は無駄ではなかった

今回のリーマンショック前後だけではなく、自分の人生で苦しいことは何回かありました。もちろん今回のリーマンショック前後の話が人生で最大の苦しみではあることは間違いありませんが、そういう苦しいことが起きて、なんとかしようと試行錯誤して、よく分からないまま乗り越えたという経験が人生で何回かあります。

リーマン前後の7ヶ月の間もずっと思っていました。苦しい状況がそのうち終わるなんて全然思えないけれど、過去を振り返ってみると今までも苦しいことは乗り越えられた。だから、今の苦しいことも絶対に乗り越えられるに違いない、と。さらに父親の教えがこの考えを補強してくれました。

今思えば、私に対する苦しいことという試練は年を負うごとに増していると思います。きっと神様は人が乗り越えられるか乗り越えられないかギリギリの試練を課して、人が成長する機会をくれているのだなと思っています。お陰様で私もそうやっていくつかの苦しい試練を乗り越えることによって、少々苦しいことは何とも思わなくなりました。

苦しいことが起きても感謝しろ、とまでは言いませんがきっとこれも何かの意味があるんだなと思えば多少気が楽になります。 

・持つべきものは共通の価値観を共有できる仲間

7ヶ月の間、不幸中の幸いだったのが他の取締役2名に相談できたということです。下手したらここで金の切れ目が縁の切れ目と言わんばかりに揉めたり離れていったりという事はよくある話だと思います。幸いな事にaegifでは一切そんなことはなく取締役は全員自分たちの問題として考えてくれました。

更に言えば会社を作ってから今日このブログを書いているこの瞬間まで、我々がこういう話で揉めたことは1回もありません。お互い考えを言い白熱した議論やメールのやり取りはしょっちゅうしていますが、物別れした事は一度もありません。

正直言えば我々が特に仲が良いかというと、友人という意味ではそんなことはないと思います。オフの日に一緒にどこかに行ったり、平日でも2人ないし3人で飲みに行ったことなどは私の記憶にある限り創業してからは一度もないのではないでしょうか。みんな家族の有無、自分のやりたい事、時間の使い方がバラバラですので、無理に一緒に活動する必要がないわけです。副社長の石井とはFacebookでフレンドになったのもつい最近のことです。

取締役以外のメンバもリーマンショックの前後をはじめ今までとても良く頑張ってくれていると感謝しています。とは言え、立場として会社に何かあった時には一緒に具体的な責任を取ってくれるメンバが2名もいるということは本当にありがたい話だなと思います。

喜びを人に分かつと喜びは二倍になり、苦しみを人に分かつと苦しみは半分になる』というドイツの詩人ティートゲの言葉は本当ですね。 

・自分の直感を信じる

リーマンショック前にオフィス移転したり、人を採用したことはaegifにとって良かったと私は思っています。もちろん今だから、苦しい時期を乗り越えて喉元過ぎれば熱さ忘れる状況の今だから言えることなのかもしれません。しかし、直感的に投資すべきだと思ったあの時でなければあの投資はできませんでした。もし直感に従わなければ結果的に今生き残れていたか分かりません。その後も苦しい時期は何回かあったからです。

もちろん1年遅れればオフィスの賃料は半額近くまで下がってましたので1年待つのが正解という考え方も出来ると思います。ただ、1年後のそんな経済状況の時にオフィス移転できたかと言えば疑問です。また、新メンバもあの時だから採用できたんだと思います。経済状況が苦しくなっていたら私の採用意欲は低かったでしょうし、候補者ももう少し今いる会社で様子を見ようとなっていたはずです。また、オフィスの移転が採用に寄与した効果もあると思います。

リーマンショック後も同じモチベーション、同じ体制で安定してサービスを提供し続けられたのはあの時の決断があったからというのは間違いありません。

これからも私は自分の直感を信じていこうと思います。それが一番上手く行く方法だと思うのもありますが、もし上手く行かなかったとしても自分の直感を信じて上手くいかない方が納得できるからです。

自分の直感を信じる、結局はそれが一番大切なのかもしれません。

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